夏の青少年活動&夏祭り 弾けて広がる笑顔の輪

全力投球にフルスイングーー。プレーの一つ一つに熱気がこもった

今年5月に新型コロナウイルス感染症の法律上の分類が「5類」となったのを機に、全国の立正佼成会各教会では、地元の夏祭りに参加したり、夏の青少年活動を再開したりしている。その様子を写真と共に紹介する。

北関東支教区 青年野球部親善試合 猛暑吹き飛ばす熱戦を展開

紺碧(こんぺき)の空、額から滴る汗、スタンドの声援――。7月16日、『野球やろうぜ!!』を合言葉に、北関東支教区の水戸、茨城、土浦、取手、鹿嶋の5教会から青年野球部員約40人が茨城・高萩市民球場に集い、猛暑に負けない熱戦を繰り広げた。

この日、受け入れにあたったのは茨城教会。アンパイアをはじめ場内アナウンス、ボールボーイ、鳴り物入りの大応援団を、教会役員と青・壮年部員、一般会員が務める全員参加の“野球大会”となった。同教会では昨夏、教会内に青年野球部「KOSEI SEAGULLS(シーガルズ)」が発足。チームは会員と未入会のメンバーで構成され、信仰活動と野球を通じた仲間づくりを進めてきた。今回の親善試合は、「支教区に青年野球の輪を広げたい」と願う田中伸佳教会長の呼びかけで実現した。

カラフルなポンポンやメガホンを手に大声援を送る茨城教会の応援団

当日は、茨城教会野球部が水戸・鹿嶋教会連合チーム、土浦・取手教会連合チームと対戦し、2試合とも同教会野球部が大差で勝利。試合では、ランニングホームランやスクイズ、タイムリー“エラー”など好・珍プレーが続出し、会場を大いに沸かせた。

茨城教会野球部のエースとして活躍した男性(26)は「佼成会の知人に誘われ入部しました。練習以外にもご供養や研修に参加させて頂き、自己中心な僕が人さまの幸せを願う素晴らしさを知りました。大好きな野球に取り組ませてもらえることに感謝し、今後もいろんな人と交流して成長したい」と感想を話した。

鹿児島教会 六月燈2023 無病息災を願う光

地域住民ら約1000人が訪れ、灯籠を眺めながら夏の一時を楽しんだ

約150挺の灯籠(とうろう)が夏の夜を明るく照らす。『すべての方々に感謝をこめて“ありがとう”を伝えよう』をテーマに鹿児島教会は7月22日、教会道場の駐車場で「六月燈2023」を開催した。

「六月灯」は、五穀豊穣(ほうじょう)と無病息災を願い、寺社に灯籠を奉納する鹿児島県の夏の風物詩。教会道場の近隣で行われる夏祭りが少ないことから、同教会では約20年前に催しを始めた。今回は、コロナ禍を経て4年ぶりの実施となった。

ステージでは、地元チームによるチアダンスなどが披露された

当日は、地域住民ら約1000人が会場を訪れ、金魚すくいなどを楽しんだほか、ステージでの踊りを観覧したり、かき氷を食べたりして夏の思い出を作った。

近所に住む小学5年生の女児(10)は、「学校帰りに看板を見て開催を知り、ワクワクしながら来ました。綿あめがおいしかった!」と笑顔を見せた。ダンスを披露した学生部員(15)は、「2カ月前から続けた練習の成果を出し切れました」と語った。

来賓あいさつに立った浄土真宗本願寺派本願寺鹿児島別院の森田順照輪番は、同県宗教者懇話会を通して本会と親交を深めていると語り、「共に生き、共に助け合える社会を目指して一緒に取り組んでいきたい」と述べた。

「相馬野馬追」初日夜の「相馬盆踊りパレード」に原町含む6教会が参加 万灯行進を披露し観客に笑顔と元気を届ける

パレードでは万灯行進を披露し、沿道の観客を沸かせた

「チョヤサッサー」の掛け声に乗せ、万灯、マトイが夜空を舞う。原町教会は7月29日、国の重要無形民俗文化財「相馬野馬追」(29~31日)初日の関連イベント「相馬盆踊りパレード」に、コロナ禍を経て4年ぶりに参加した。

「相馬野馬追」は、千年以上続く伝統的な祭事。甲冑(かっちゅう)姿の武者たちが馬を駆る姿は「戦国時代絵巻」とも言われ、「世界一の馬の祭典」と称される。同教会は約30年にわたり、騎馬武者行列の出場者の受け入れを担当。今年も着替え場所として教会道場を提供し、飲み物を振る舞うなど熱中症対策にも努めた。

出陣式では、戦国時代の様子を再現し、「出陣の法螺貝」や「軍者口上」が行われた

29日夜、教会道場での出陣式の後、同教会に加え平、磐城、茨城、鹿沼、杉並の各教会の会員ら103人が、パレード会場のJR原ノ町駅に続く駅通りに登場。太鼓の音に合わせて勇壮な万灯行進を披露し、観客に笑顔と元気を届けながら約800メートルを練り歩いた。

原町教会青年男子部長(35)は、「コロナ禍の影響がある中、応援に駆けつけてくれた他の教会の皆さんに支えて頂いたおかげさまでパレードに参加でき、感謝の気持ちでいっぱいです。これからもこのつながりを大切にしていきたい」と語った。

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