「オンライン宗教協力ツアープログラム」 本会と大本、中山身語正宗の青年が交流
青年部員が諸宗教の教えに触れて自らの信仰を深めるとともに、宗教協力による平和活動を基に対話や協調の心を養う「オンライン宗教協力ツアープログラム」(立正佼成会青年ネットワークグループ主管)が11月13日、ウェブ会議システムを使って行われた。大本(本部=京都・綾部市、同亀岡市)と中山身語正宗(大本山瀧光徳寺=佐賀・三養基郡基山町)、本会の諸施設をオンラインで結び、各教団の青年部員ら計17人が交流した。
同ツアーは昨年9月、今年5月の開催に続く3回目の実施となる。
当日は、世界平和を願い全員で黙とうした後、ライブ中継されたそれぞれの聖地を参拝。各教団の本部職員がリレー形式で、教義や教団の歴史、信仰対象、礼拝の作法などを紹介した。
この中で、大本青年本部長は、「宇宙万物を創造された主神の愛善と信真にもとづく地上天国建設」が活動の目的であると解説。信仰によって利己主義や弱肉強食の心を取り除き、世界平和のために万教同根の真理に基づいた宗教協力を実践していると話した。
中山身語正宗からの中継では、教団名の「身語正」が、「身に正(まさ)しく如来の語(ことば)を授かる」という仏教の法門を意味すると説明。世界平和と万民の幸せを願い、お行(修行)と先祖供養を大切にしながら人格の完成を目指していると紹介した。
本会からは、教団のPR動画を配信し、全ては一つという「一乗の教え」に基づいた地球規模での宗教協力を推進する活動が連綿と受け継がれていることを報告。我欲をなくして相手の幸せのために生きる大切さを布教していると伝えた。
続いて、画面上に3教団の聖壇が順番に映し出され、参加者たちはリモートで礼拝した。
この後、『自教団に求めること』『自分と10年後の世界』をテーマにグループワークが行われ、参加者は4班に分かれて意見交換。教えを生活に生かす喜びや平和の尊さ、各教団の共通点などについて話し合った。
最後に、本会の西由江習学部次長(青年ネットワークグループ)があいさつした。
参加した本会京都教会学生部長(26)は、「信仰を持つ私たちが交流を通じて手をとり合い、社会のさまざまな問題を解決していく“橋渡し役”になれたら、10年後の世の中はきっと平和になると思います」と話した。