第53回「青年の日」に向けて メーンテーマ 『大河の一滴になろう。』 年間を通じた活動やSNS活用も 5月15日を中心に
全国の立正佼成会青年部員が地域社会で菩薩行に取り組む「青年の日」は今年、53回を迎える。2020年に『大河の一滴になろう。』がメーンテーマに掲げられてから、青年ネットワークグループでは、一年を通して「青年の日」の意識を持って菩薩行に取り組むことを推奨してきた。従来、全国の統一行動として実施してきた5月の第3日曜日(今年は15日)は、自身の実践を見つめ、青年部員同士で意識を高める啓発日の意味合いを強め、一日だけの特別な活動から「青年の日」の意識を日常化することを大切にしている。今年5月15日には各教会で、青年部員の祈りが捧げられ、主体的な活動が行われる。また、同グループがインターネットの動画共有サイトを通じて、「青年の日」啓発プログラムを配信(会員限定)する予定だ。
「青年の日」は1970年にスタートし、毎年5月の第3日曜日に行われてきた。今年で53回目となる。
半世紀という節目を経た2020年に、「青年の日」のメーンテーマやコンセプト、ロゴマークが一新された。これまで全国の青年部員が地域社会への貢献や世界平和の実現のために取り組んできた精神をさらに深め、それぞれが主体的な考えを発揮して活動していくためだ。
メーンテーマの『大河の一滴になろう。』には、社会の中で一人ひとりの行動は“ほんの小さな一滴”であっても、それらがやがて積み重なって確実に世界の平和(大河)につながっていくと確信し、その達成に努めるとの願いが込められている。また、「青年の日」のコンセプトに、『誰一人取り残さない』をスローガンに進められている国連の「持続可能な開発目標」(SDGs)の視点が取り入れられた。
以来、「青年の日」の活動は変化している。各教会では、街頭募金やチャリティーバザーなど人が集う従来の活動に加え、青年部員たちが考えを出し合って、オンラインを活用したSDGsの学習会や医療従事者への応援、個人でできる「一食(いちじき)を捧げる運動」(一食運動)の取り組みなどを実施。平和への祈りを深めながら、新たなスタイルで地域貢献や世界平和に努めているのが特徴だ。
「毎日が青年の日」という意識を持って
平和の実現やSDGsに定められた17の目標を達成するには、一人ひとりの日常的な取り組みが重要であることから、青年ネットワークグループでは「青年の日」の精神を踏まえた年間を通じた活動を推奨している。
このほか、今年は新たな取り組みとして、各人の活動をSNSに投稿するキャンペーンを実施している。3月17日から5月15日までの期間中、個人やグループがインスタグラムやツイッターに、「#SDGsしか勝たん」というハッシュタグをつけて投稿するものだ。SDGsにつながる行動を広く社会に発信し、全国の仲間と一体感を味わいながら、「一滴一滴が周りを巻き込み、大河になっていく」という願いが込められている。
「青年の日」ウェブサイト https://www.kosei-kai.or.jp/youthday/
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