カンタベリー大主教がカナダの先住民と面会(海外通信・バチカン支局)
カナダ聖公会総主教会議は2月10日、英国国教会の最高指導者であるジャスティン・ウェルビー・カンタベリー大主教が4月29日から5月3日まで、カナダを訪問すると発表した。
ウェルビー師のカナダ訪問は、プリンス・アルバート、サスカチュワン、ブラントフォード、オンタリオ、トロントなどで同国聖公会の先住民の指導者や信徒らと面会し、彼らの居住区を訪ねることが目的。同国では、19世紀から1990年代まで、先住民に対して西洋文化・文明への同化政策が進められた。この中で、先住民の子供たちは家族から強制的に切り離され、政府から委託されたキリスト諸教会の寄宿学校に収容された。
同総主教会議はプレスリリースを通し、カナダ聖公会の歴史と、寄宿学校での(先住民の子供たちに対する)虐待や、(先住民の)文化からの隔離といった事実は、英国国教会、英国人開拓者、植民地主義者、英国王室の代表者たちが残した植民地主義の負の遺産に関わるものと指摘。ウェルビー師の訪問は、植民地主義的な制度によって先住民の権利を侵害してきたことを「認識し、悔いる」ためであると記している。
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