唯仏与仏(21) 立正佼成会 庭野日敬開祖法話

この世に、救われない人間は一人もいません。みんな「仏性(ぶっしょう)」という尊い宝をもっているからです。どんなに不遇な人でも、「自分はだめだ」と思いこんでいる人でも、本来そなえている「仏性」に目ざめ、生きる喜びを味わえば、その人のもっている一芸一能が芽を吹くのです。

私が口ぐせのように「一人が一人を導こう」というのは、このことなのです。それは、すべての人を救おうとされる仏さまのお手伝いをすることですから、仏さまの本願に生きる最高の道であるといっていいでしょう。

(『庭野日敬平成法話集1 菩提の萌を発さしむ』の一節を抜粋して掲載します。今回は同書112ページから)

※『庭野日敬平成法話集1 菩提の萌を発さしむ』について
佼成出版社ウェブサイト https://www.kosei-shuppan.co.jp/book/b358914.html