<Focus>心の依りどころ求め“私の信仰”がスタート 本会サンフランシスコ教会総務部長の恭子・ウェバーさん(73)
19年に「全米布教60周年記念サンガの集い」が開催され、光祥さま(庭野光祥次代会長)の前で、全米各教会のサンガが、活動報告や体験発表をし、法座が行われました。私たちの話にじっと耳を傾け、一人ひとりの問いに丁寧に答えてくださる光祥さまとのご縁は本当に感激で、私も頑張ろうと大きな勇気を頂きました。
それからすぐにコロナ禍となり、社会の流れとともに教会活動もストップしました。わが家は夫(66)が航空会社、娘(35)がホテルでの会議のセールスと人との接触が多い業種で、大きな打撃を受けました。未知のウイルスへの恐怖心も大きく、買い物にも行けず全てデリバリーに頼りました。また一時的にわが家に同居するようになった娘との触れ合いに難しさを感じていました。その折、北米国際伝道センター(RKINA)が行っていたオンライン勉強会を受講し、法華経を、もう一度、一生懸命に学ばせて頂きました。数カ月の受講を経て、少しずつ「執着が自分の苦の元である」ということが身に染みてきました。〈仏さま、どうか私に気づきを与えてください〉と念じながら、自分の心を見つめ続けるうちに、娘に対して、〈笑顔でいた方がいいよ、文句は言わない方がいいよ〉と思っていたことが、実は、自分自身に当てはまることだと気づいたのです。私が、笑顔で、文句を言わずに、娘に触れ合えばいいのです。今まで、ずっと佼成会で教えて頂いていたのですが、娘のおかげでようやく、〈相手ではない、自分を整えればいいのだ〉ということが実感できました。
米国では、先祖のご命日は、亡くなった方の人生を祝福する日という考え方なので、お彼岸やお盆は先祖の人生を祝福させて頂く日です。ご先祖さまとつながっている自分の人生も祝福されるのですから、明るい気持ちになれます。コロナ禍が明け、そうした米国人の“心”にアピールしていこうと、教会の住所やウェブサイトを記載した名刺サイズのカードを出会う人に渡したり、コミュニティーカレッジなどでブースを出して仏教の話をしたりといった活動を計画中です。これからも、積極的に教会の外に出て、仏教の教会があることを伝えていきたいと思っています。