5年ぶりの「生誕地まつり」 秋空の「市中行進」で満面の笑みが咲き誇る(動画あり)

六つのプランが設けられた「十日町ふるさと探訪」。清津峡を見学するコースで参加者は、風光明媚な風景を堪能した

新潟教会の女性(56)

手織り体験は初めてでしたが、さまざまな色に染められた絹糸の中から好みの緯糸(よこいと)を選んだり、実際に蚕の繭を手に取って絹糸が出来上がるまでの過程を教えて頂いたりして、とても楽しく過ごせました。先生に教わった手の動きや力加減の通りに進めていくと、だんだんと心が無になり、リフレッシュにもなりました。こんなに素敵な場所が十日町教会の向かいにあったことに驚きです。選ぶ絹糸によって、印象が全く違う織物が作れるので、友人を連れて、また体験したいと思います。

埼玉県の一般男性(30)

十日町に住む恩師に勧められ、「菅沼求道ハイキング」に参加しました。雨水を含んだ落ち葉の感触を味わいながら険しい山道を進んでいると、雪深い冬の暮らしの大変さが想像でき、過酷な自然の中で、村人同士が協力して生きてきたのだと感じました。これまで休みのたびに越後地域を訪れ、この地域に暮らす人々の温かさに惹(ひ)かれてきました。今回で8回目の訪問ですが、地域の皆さんから感じる魅力の根っこには、こうした過酷な自然環境も影響しているのだろうと胸に落ちる思いがしました。菅沼の大自然を味わうことができて、大満足です。

生誕地まつりと共に歩んだ人生

滝沢梢・生誕地まつり実行委員会企画委員

私が生まれ育った家は、十日町市内にあります。毎年家の前の通りで「生誕地まつり」の市中行進が行われていたため、身近なお祭りでした。

観覧者だった私が、祭りの企画委員に加入したのは約6年前。佼成会の皆さんが全国各地から参加してくださっていることを知り、もっと十日町を知ってほしい、満喫してほしいという思いが強くなりました。以来、庭野日敬開祖の生誕の地を訪れる佼成会の皆さんと、地元愛にあふれる十日町市民とで、一体感のある祭りにしたいと思い、取り組んできました。

今年、コロナ禍を乗り越え5年ぶりに開催された市中行進は、全国各地から大勢の方が集い、大盛況となりました。皆さんのうれしそうな表情を目にし、「生誕地まつり」がなくてはならない存在だと改めて感じました。

今後も、市民の温かい触れ合いや、自然や文化の魅力を一層伝えていきたいです。「生誕地まつり」に限らず、実家に帰る感覚で、ぜひ十日町に遊びに来てください。