光祥次代会長 ミャンマーでのスピーチから

WCRP/RfP国際委と同ミャンマー委による第3回フォーラムの席上、第10回世界大会の成果を報告する光祥次代会長

宗教指導者の皆さま、ミャンマーの姉妹兄弟の皆さま、こんにちは。このフォーラムを主催された皆さまに心より感謝と尊敬の気持ちをお伝えさせていただきます。

1970年に京都で開かれた第1回世界大会以後、RfP(レリジョンズ・フォー・ピース=世界宗教者平和会議)は長年にわたって、創設メンバーであるインド、米国、日本などの宗教指導者が活動を牽引(けんいん)し、発展を遂げてきました。しかし約半世紀が経った今日では、宗教間対話・協力の重要性が世界中に浸透しています。世界の多くの国の諸宗教者が、ネットワークを築き上げながらRfPに積極的に参画しています。

RfP世界大会の特色は、家族的な雰囲気です。今大会でも、久しぶりに再会した参加者が親しげにあいさつし合う光景があちこちで見られました。世界各地のそれぞれの場で、RfPの理念に沿った活動に取り組む方々が集った大会であると感じました。つまり、誰一人「ゲスト」ではなく、自分たちの使命としてRfPに参加していたのです。

ミャンマー委員会は比較的新しいIRC(諸宗教評議会)ではありますが、皆さまは一つのチームとなってミャンマーの課題に向き合い、熱心に対話を重ねてこられました。ミャンマー委員会の皆さまの姿はRfPの理念を象徴するものであり、ドイツ・リンダウにおいても大きな存在感を示していました。

RfPを自らの使命だと考えているのは諸宗教指導者だけではありません。ドイツ外務省の大使が、期間中ずっと会場を歩き回り、つぶさにご覧になりながら、参加者に大会のプログラムについての感想をお聞きしていました。その姿は、ドイツ政府のホストとしてのオーナーシップのあらわれでした。私は、ドイツ政府もRfPを「自分事(じぶんごと)」とされていることを知りました。各国の政府、専門家、NGOの代表、各分野のエキスパートも積極的に参画し、主体的に取り組んでくださっています。

それでは、今日の私のお役である、大会において女性が果たしたリーダーシップとエンゲージメントについてのご報告を致します。三つのポイントがあります。

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