「一食ユニセフ募金」40年 早水研・日本ユニセフ協会専務理事からのメッセージ

2013年、東京タワーの敷地内で、庭野光祥次代会長、本会港教会の少年部員らと募金を呼び掛ける早水専務理事

現在、リベリアとシエラレオネ、グアテマラの3カ国で、「内戦とエボラ出血熱で影響を受けた子どもの心のケア」「エボラ出血熱の影響を受けた子どものケア」「はじめの1000日」キャンペーンを通じた「母乳育児の推進と栄養習慣改善」の各プロジェクトが展開されています。

例えば、リベリアでは、エボラ出血熱の爆発的な感染を食い止めるには、埋葬時に死者に頬ずりしたり抱きしめたりする、伝統的な葬儀の慣習を住民にやめてもらう必要がありましたが、伝統儀礼であるが故になかなか浸透せず、犠牲者は増える一方でした。

そこで、現地のキリスト教やイスラーム、その土地ならではの信仰を奉ずる宗教指導者を対象に、人命を最優先にすることの大切さについての研修を繰り返し行いました。そうしたことの積み重ねにより、彼らの意識が変わり、さらには各宗教の信徒である住民たちが宗教指導者の指示を理解し、自らが慣習改善の大切さを広めてくれたことで、感染が終息したのです。

このように、皆さまの協力によって寄せられた尊い浄財は、世界中の多くの子どもたちの命を守り、生活の向上に役立てられてきました。

しかしその一方で、紛争や自然災害で家族や家を失い、学校にも行けず、児童労働に従事させられる子どもたちがいまだ大勢います。今後は、同じ地球に住む市民として、共に生きる世界を目指す「一食ユニセフ募金」の重要性がますます高まると思うのです。また、一人ひとりが「他人事」を「自分事」にしていくことを願っています。

「ONE UNICEF(ひとつのユニセフ)。全ては子どもたちの明るい笑顔のために」。ユニセフは、全ての子どもたちの命や健康、権利を守るため、これからも立正佼成会の皆さまと思いやりの精神を共有しながら、「一食ユニセフ募金」を通じた支援を続けていきたいと願っています。

公益財団法人「日本ユニセフ協会」専務理事 早水 研


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