WCRP/RfP日本委 第2回「平和と和解のためのファシリテーター養成セミナー」を開催

世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会の「和解の教育タスクフォース」による「平和と和解のためのファシリテーター養成セミナー」(第2回)が9月16、17の両日、京都市国際交流会館で行われ、31人が参加した。同タスクフォース運営委員として、立正佼成会の庭野光祥次代会長(WCRP/RfP日本委員会理事)が出席した。

同セミナーは、日常生活に起こる課題から国際レベルの問題まで、さまざまな対立を乗り越えて和解をもたらす人材(ファシリテーター)の育成を目的として実施されている。

今回のテーマは『見方をかえる』。16日には、高野山真言宗社会人権局長の佐々木基文師が『宗教界の同和問題への取り組み』と題し、国内に存在する同和問題の現状について解説。「人と人とが実際に出会い、相互に理解し合っていくことでのみ、差別心や偏見を乗り越えることができる」と語った。

この後、参加者は、人権啓発組織「穀雨企画室」の渡辺毅代表の案内により京都市内でフィールドワークを行い、同和問題や人権について学んだ。

翌日には、『21世紀の修復的正義・機会と限界に満ちたグローバルコミュニティにおける社会運動――その旅路は自身の中から始まる』と題し、ミネソタ大学修復的正義・平和構築センター長のマーク・アンブライト氏が、石原明子熊本大学准教授と共にワークショップを行った。さらに、アンブライト氏と、天台宗瑞応院住職の山田能裕師(比叡山延暦寺長臈)の対談が行われた。

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