新宗連青年会 絶対非戦の誓い新たに 戦争犠牲者慰霊並びに平和祈願式典

加盟教団の代表者は、戦争犠牲者に哀悼の誠を捧げ、世界平和の実現に対する誓いを新たにした

新日本宗教青年会連盟(新宗連青年会)主催の「第52回戦争犠牲者慰霊並びに平和祈願式典」が8月14日、東京・千代田区の国立千鳥ヶ淵戦没者墓苑で開催された。加盟教団の会員、信徒ら約2200人が参列。立正佼成会からは庭野日鑛会長(新日本宗教団体連合会=新宗連=顧問)、川端健之理事長(同常務理事)らが出席した。

同式典は、諸宗教が教義や信条の違いを超えて、平和の礎となった全ての戦争犠牲者に慰霊の誠を捧げるとともに、二度と戦争を起こさないという「絶対非戦」の誓いを立て、平和を祈願するもの。1962年から行われている。

夕闇迫る午後6時、岩渕明大・新宗連青年会委員長(松緑神道大和山布教部青年会担当主幹)によるあいさつで開式した。第二次世界大戦から72年が経過した現在も、世界各地で紛争やテロが繰り返され、核兵器による恐怖にさらされている状況に言及。「『すべてのいのちを尊ぶ世界』の実現に向け、『世界平和』と『絶対非戦』への誓いを新たにさせて頂きます」と平和への決意を表した。

続いて、新宗連を代表し保積秀胤理事長(大和教団教主)があいさつに立ち「青年たちの真摯(しんし)な信仰心に基づく尊き奉仕の姿は、必ずや戦争犠牲者の心に届き、その歩みを後押しし、ご守護をして下さるものと確信致しております」と述べた。

加盟教団の青年女子55人による献灯と青少年6人による折り鶴の奉納に続き、教団別礼拝が行われた。本会からは清永智久習学部次長が礼拝に立ち、戦争犠牲者に哀悼の誠を捧げた。

最後に、「平和へのメッセージ」として、新宗連加盟教団の青年を代表し、善隣教の力久美雪さん(新宗連青年会九州連盟)が、自教団で行っている韓国原爆被害者救済活動について語り、「戦争は多くのものを奪い、人々を苦しめることを忘れてはなりません。私はこれからも平和活動を続けていき、多くの人の心に平和への思いが強くなってもらえるよう精進していきます」と、力強く誓願した。

同式典に参列した本会葛飾教会の学生部員(15)は、「平和とは、みんなが笑顔でいられる状態だと思います。まず、自分の心を平和にし、世界の問題にも目を向けて活動していきたい」と語った。