ユダヤ教の指導者ローゼン師が本会を訪問 庭野会長と懇談

米国ユダヤ人協会諸宗教対話部長で世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)国際共同会長のデビッド・ローゼン師が8月6日、立正佼成会本部(東京・杉並区)を訪れ、法輪閣で庭野日鑛会長と懇談した。同協会の在家信者の幹部や理事会メンバーら9人と、本会の川端健之理事長が同席した。

同協会の一行は、8月3、4の両日に開催された比叡山宗教サミット30周年記念「世界宗教者平和の祈りの集い」出席のため来日していた。

懇談では冒頭、比叡山宗教サミットについて語り合われ、庭野会長が本会への訪問に謝意を表明。ローゼン師は「私たちは立正佼成会の方々とは家族のような関係であると思っています」と応答し、これまでの交流に対する感謝を述べた。

また、ローゼン師は、同協会の活動が米国のみならず世界で展開されていることを紹介。「ユダヤ人だけでなく、少数派の立場を保護していくことは、社会全体の向上につながります。世界には多くの宗教、民族が存在しますが、互いの違いを認識し、尊重し合うところにこそ平和が訪れると私たちは信じているのです」と語った。

これに対し、庭野会長は、庭野日敬開祖が提唱した「国民皆信仰」の精神を説明。一人ひとりが自身の信仰を大切にする重要性について語ると、ローゼン師も、「自らの信仰を正しく持つことが重要。私たちがそれぞれ、よき仏教徒、よきヒンドゥー教徒、よきキリスト教徒、よきユダヤ教徒となっていくことを推進することが大切であると考えます。そして、多様性を尊重すると同時に、共通の価値観を探すことが世界平和につながるのです」と述べた。