ローマ教皇が入院(海外通信/バチカン支局)

ローマ教皇レオ14世は10月11日、バチカン広場で執り行った日曜恒例の正午の祈りの機会に、「最近の健康診断において、医師たちから肺に“しこり”(結節)ができていると指摘された」と明かし、「まだ初期段階にあり、部分的に限定されている」が、「医師たちは、即刻の手術を勧告している」ため、「彼らの勧告を受け入れ、摘出手術を受けることを決意した」と、自身で公表した。教皇はさらに、「手術は、ここ数日内に予定されている」とも明かし、信徒たちの祈りを願った。

バチカン報道官のマテオ・ブルーニ氏は同日、「教皇の入院は来週早々、入院期間は約1週間」との声明を明らかにした。12日には、「教皇の肺の結節は、定期検査によって判明した」ものであり、「肺の疾患との関係を否定」し、「教皇は今日、通常業務を続けている」と、記者との懇談の中で明らかにした。

教皇手術が行われた13日、バチカン記者室は、3つの声明文を公表。教皇の病院到着、手術、そして、その結果を伝えた。午後1時(現地時間)に配信された声明文は、「教皇が(ローマ市内の)カトリック総合病院『ジェメッリ』に到着し、今日の午後に手術を受ける」と告げた。また、手術後の19時48分、バチカン記者室はメッセージアプリ「テレグラム」に、「教皇の手術は、予定通りの時間と方法で、ポジティブ(成功裏)に終了し、教皇は病室に戻った」と投稿。同日夜に公表された執刀医師団のレポートは、「(手術は)胸腔鏡カメラを使用して、右肺下葉を切除した。摘出部分の組織検査により、事前の診断で疑われていた肺腺癌だったことが判明した」と明らかにした。さらに、「教皇は、手術室で3時間を過ごした。手術自体は90分ほどだった」と公表。「教皇は、麻酔から正常に目覚め、しばらくの経過観察の後、自身の病室に戻った」とも記されていた。

14日午後、バチカンの記者たちと懇談したブルーニ報道官は、手術後の「教皇の状態は良好で、機嫌も良い」と説明し、11月6日から17日にかけて予定されていた南米諸国訪問に関しては、「教皇自身が(11日の正午の祈りの機会に)赴く意向を表明している」と答えた。だが、先代の教皇フランシスコが、21歳の時に肺炎を患い、現教皇と同じように右肺上部の摘出手術を受け、その肺の疾患によって、夢見ていた日本での宣教を実現できず、晩年には肺炎に苦しんだ前例もある。今回の手術が、教皇の将来の活動に与える影響を懸念する声が出始めている。

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