宗教宗派を超えて活動の情報をシェア 宗教者災害支援連絡会「第30回情報交換会」
宗教者災害支援連絡会の「第30回情報交換会」が7月2日、東京・文京区の一般財団法人「東京大学仏教青年会」の会館ホールで開かれ、約30人が参加した。世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会の篠原祥哲平和推進部長が出席した。
同連絡会は、東日本大震災の発生をきっかけに発足。宗教宗派を超えて情報交換を行い、被災者への支援活動を拡充していくことを目的に、定期的に会合を開催している。これまでの情報交換会には、立正佼成会の代表者も参加。「こころ ひとつに」プロジェクトの活動内容を発表した。
当日は、NPO法人「全国災害ボランティア支援団体ネットワーク」(JVOAD)の明城徹也事務局長が『JVOADの活動概要』を発表した。また、国立民族学博物館の竹沢尚一郎名誉教授が『東日本大震災と地域社会――吉里吉里での支援活動を中心に』をテーマに活動を報告した。竹沢氏は、東日本大震災後、被災地域復興のために岩手・大槌町吉里吉里地区に移住したことに触れながら、避難所の運営のあり方について言及。地域住民と行政、民間組織が平常時から、緊密に連携を取り信頼関係を築いておく必要性を強調した。