鹿児島教会 サンガのつながり感じる団体参拝

日本有数の活火山である桜島や世界自然遺産の屋久島などを包括する立正佼成会鹿児島教会は、種子島や奄美大島、与論島、沖永良部島など離島での布教に取り組む。奄美諸島の支部会員たちは、オンラインで教会の式典や行事に参加することが多く、本土や他の島のサンガと直接顔を合わせたり、教会道場に参拝したりする機会は限られている。
奄美支部を受け持つ支部長のFさん(68)は厳しい条件にも負けず、年に数回、地元の奄美大島から飛行機を乗り継ぎ2時間半かけて沖永良部島を訪れ、手どりを行っている。「皆さんと直接語り合えることがうれしいです。サンガ(教えの仲間)の存在が私の活動の支えになっています」。会員一人ひとりとのつながりを大切にしながら布教活動に励んでいる。
こうした中、教団創立88周年、庭野日敬開祖生誕120年、庭野日鑛会長満88歳を迎えた今年、「京都教会で庭野開祖のご命日をさせて頂く」ことを願いとした教会行事が企画された。京都は、庭野開祖が創設に尽力した世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)の第1回世界大会が開催された場所であり、国際的な「宗教協力発祥の地」ともいえる場所だ。また京都教会道場は、庭野開祖も設計に携わり、国際会議などの会場として国内外の諸宗教者を迎える役割を担っている。今回の参拝は、庭野開祖の平和への足跡を学ぶとともに、サンガの和が八の字のように末広がりになるよう布教伝道への決意を新たにすることが目的だ。普段はなかなか参加がかなわない種子島や奄美大島、沖永良部島の会員も、庭野開祖生誕の節目をサンガと共にかみしめたいと、参加を決意した。
離島支部の会員11人は、6月4、5の両日に行われる参拝に向け、台風6号の影響で飛行機が欠航になる事態に備え、3日前から教会道場に宿泊。当日に会員70人と合流した後、西利晃教会長を団長として一緒に京都教会を参拝した。離島の会員は、普段会えない鹿児島本土や他の島のサンガと触れ合いを重ね、旧交を温めた。
京都教会道場では、東靖憲京都教会長の歓迎のあいさつとともに、法華経の源流を今に伝える比叡山はじめ、京都の東山を描いた緞帳(どんちょう)や、庭野開祖が設計した「日月燈明如来」を表す天井のステンドグラスなどを巡り、法華経の精神を次代に伝えようとした庭野開祖の願いについて理解を深めた。
Mさん(92)は、Fさんが手どりをする沖永良部島からの参加者だ。高齢により車いすでの移動だが、サンガの支えで教会での団体参拝に参加するのは今回で3回目となる。「いつも支部長さんのお話に元気をもらっています。皆さんのおかげさまで、今回も参加することができました」と満面の笑みを浮かべた。
総務部長のNさん(50)は、「教団創立88周年や開祖さま大還暦の節目の年に、皆さんと一緒に参拝できうれしく思います。参加した方々に喜んで頂けて良かったです」と話した。





