「正教会のコンスタンティノープル・エキュメニカル総主教バルトロメオ一世がテンプルトン賞受賞」など海外の宗教ニュース(海外通信・バチカン支局)

史上初 女性のカンタベリー大司教決まる
英国首相府は10月3日、英国国教会と聖公会の最高指導者である第106代カンタベリー大司教に、ロンドン司教のサラ・マラーリー司教を任命すると公表した。同教会では史上初となる女性の大司教の誕生だ。
世界に散在する約8500万人の信徒たちの最高指導者であるカンタベリー大司教の座は、2024年にジャスティン・ウェルビー大司教が、教会関係者の児童性愛問題の対処に関する責任を問われて引責辞職して以来、空席となっていた。マラーリー新大司教は、王室カンタベリー大司教選出委員会によって選出され、チャールズ3世国王の認可を得て、首相府から公表された。マラーリー新大司教の就任式典は、イングランド南東部のカンタベリー大聖堂で、2026年の3月25日に予定されている。
マラーリー新大司教は、1962年生まれ。16歳の時に英国国教会に改宗し、2001年に同教会の司祭に叙階された。叙階される以前には、同国医療制度の看護師を務めていた。2015年にクレディトンの司教、18年にはロンドン司教に任命された。建築家と結婚し、2児の母親。