WCRP/RfP日本委「第53回理事会」
世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会の「第53回理事会」が9月11日、オンラインで開催された。戸松義晴理事長(浄土宗心光院住職)はじめ理事19人が参加。立正佼成会から國富敬二徳島教会長が出席した。
理事会では、「日本委員会人事」「WCRP運営の改善にむけて」など三つの議案を審議し、全ての事項が承認された。このうち、「第3回東京平和円卓会議」では、7月1日~3日まで、都内のホテルにロシア、ウクライナ、ミャンマーなどの宗教者が集い、対話による信頼関係の構築を通して和解を目指す会合を行ったことを報告。第1回、第2回の取り組みを経て、各宗教者が一人の人間同士として同じテーブルに着き、一層の戦火拡大を防ぐため、「紛争地域における無条件かつ無期限の即時停戦を訴える」ことに合意した声明文を発表できたと伝えられた。
同会議に出席した松井ケティ理事(元清泉女子大学特任教授)は、「会議は、参加者が互いに歩み寄る姿勢を持ち、(紛争に直面する)つらさや悲しみを安心して語り合える場になっていました。今後も対話を積み重ね、紛争和解の実現に向けて少しずつ進んでいきたい」と語った。
続く報告事項では、タスクフォースと常設機関の取り組みが紹介された。この中で、「能登半島地震 緊急支援募金」で寄せられた浄財のうち400万円が現地でコミュニティー支援を展開する18団体に寄付されたことが報告されたほか、11月19日にジャーナリストの堀潤氏らを招聘(しょうへい)し、人身売買問題へのさらなる関心を高める「人間の尊厳を考える円卓会議2025」を開催することなどが確認された。