浜北、RKINA、バンコク教会つなぎ交流

浜北教会、RKINA、バンコク教会がオンラインで交流した
8月30日、立正佼成会の浜北教会、北米国際伝道センター(RKINA)、バンコク教会の共催による「太平洋横断プログラム」が開催された。
同プログラムは、コロナ禍によって教会参拝が制限される中、ローマセンター、ロンドンセンター、RKINAの会員がオンラインで交流する取り組みを基にしたものだ。水藻克年浜北教会長が昨年11月までローマセンター長を務めていたことから、今年新たに、時差を考慮した3拠点をつないでスタート。5月に第1回を開催した。今回は日本の「終戦の日」に近い開催であることから、『平和』がテーマに掲げられた。浜北教会には会員約30人が集った。
読経供養では、バンコク教会が「前唱・後唱文」を担当。浜北教会が「妙法蓮華経方便品第二」を真読、RKINAが「如来寿量品第十六」を英語で読誦(どくじゅ)した。
続いて、各拠点の会員が体験説法を行った。この中で、バンコク教会の女性会員であるプリムさん(69)は、『法華三部経』の読誦を続けることで、少しずつ経典の内容が理解できるようになったと話し、「薬草諭品第五」にある「三草二木(さんそうにもく)の譬(たと)え」に感動した体験を詳述。雲から降り注ぐ雨が全ての草木の成長を助けるように等しく注ぐとの教えから、〝苗木〟である自分は、菩薩行と読誦修行に励み、仏の雨(功徳)を受け取って、大きな木に成長したいと語った。また、7月にカンボジアとの国境で起きた武力衝突での犠牲者を悼み、「世界平和の実現に向け、共に祈りましょう」と呼びかけた。
浜北教会学生部員の女性(15)は、今年参加した静岡支教区の広島平和学習での気づきを英語で発表した。女性は、プログラムの中で聴講した被爆体験の講話者が、小学4年生の時に参加した広島平和学習でも話を聞いた波田スエ子さんだったエピソードを紹介。この再会は、悲惨な戦争を繰り返さないために、戦争について学ぶよう「神仏が私を導いた」と受けとめたことを発表した。その上で、今、当たり前に過ごしている平穏な日常は「(戦争の犠牲になった)彼らが最も欲した奇跡」であると話し、この平和を後世につなぎたいと語った。