小平教会段ボールハウス作り 子どもたちが成長できる機縁に

少年部員たちは想像力を駆使して段ボールハウスづくりに取り組んだ
「屋根は虹色にしようよ」「ドアにはライオンの顔を描きたいな」――。油性マーカーや色鉛筆を手にした少年部員が大型の段ボールに思い思いの模様や絵を描いていく。
夏休み真っただ中の8月3日、立正佼成会小平教会は『友との出会いの場』をテーマに、未就学児と小中学生、その家族ら60人が教会道場で段ボールハウス作りに挑戦した。
今回の工作教室は、協同作業を通じて仲間意識を育むことがねらいだ。今年5月から少年部リーダーが夜間にオンラインで会議を重ね、内容を検討。仕事が休みの日にそれぞれが教会道場に足を運び、準備を進めた。企画を推進してきた少年部長(39)は「段ボールハウスは、引っ込み思案な子も、お絵描きや折り紙など自分の得意な分野で参加できます。各自のペースで友達との距離を縮めることもできます。完成後は一体感が芽生えて『また遊ぼうね』との気持ちが湧き、それが『教会にまた行きたい』という機縁につながっていくと思います。この活動のおかげで、私たちスタッフも協力し合う尊さに改めて気づかせて頂きました」と話す。
当日、参加者は6班に分かれ、板段ボール2枚を材料に使いアイデアを出し合って制作した。
各班の特徴が表れたのは屋根の形だ。サンタクロースが訪ねてくるようにと取り付けた煙突、好物のショートケーキを模した装飾を施すなど個性が表現された。テーブルやカーテン付き窓を作るなど、実物に近づけようと細部に凝った班も。約2時間で6個のハウスが完成した。
観音開きの玄関を考案した中学生部員(14)は「幼年部から中学生までの班員が、デザインや飾りの折り紙など作業を分担しました。年齢も性格も違う子どもたちが力を合わせて〝みんなの家〟を作り上げることができ、達成感でいっぱい」と感想を話した。
各班をサポートに回った大学生スタッフ(20)は「初対面の子が次第に打ち解けていく様子を見て、わが事のようにうれしくなりました。少年部活動を通じて、私もかけがえのない友を得ました。皆さんにも、善き縁を結んで頂けるよう応援したい」と語った。