庭野会長 「第七百四十二回波木井山川施餓鬼法要」に参列(動画あり)

立正佼成会の庭野日鑛会長は8月19日、山梨・身延町にある波木井山円実寺(長谷川喜章住職)で行われた「第七百四十二回波木井山川施餓鬼法要」に参列した。教団から熊野隆規理事長、榎本光良時務部長ら役職者が出席したほか、北関東、千葉、神奈川、東京西、東京東、多摩、甲信、静岡の8支教区34教会から教会長、会員318人が参加した。当日は、鰍沢教会と本部教務グループが受け入れにあたり、動画共有サイトを使ってライブ配信も行われた。

当日の様子(クリックして動画再生)

本堂で営まれた法要では、読経、庭野会長はじめ参列者代表の焼香に続き、全国から寄せられた戒名を読み上げながらの回向が行われた。さらに、参列者の身体健全などを祈禱(きとう)する修法が執り行われた。

続いて、長谷川住職があいさつ。仏教では、他人の過ちばかりを考え続け、常に不平不満を抱えていると心に汚れが繁殖すると教えていると話し、「自分の人生を幸せにしたければ、文句を言う人生にならないことが大切。お題目を唱え、角を立てず、周りを思いやるように心がけ、日々感謝して生き生きと精進して頂きたい」と語った。

山梨県をはじめ関東近郊の各教会から多くの会員が参拝した

この後、「おことば」に立った庭野会長は、日本は国土の約7割が森林であると紹介。一年を通じて雨が降り、風が吹き、緑が豊かに育つ、そうした自然溢(あふ)れる国に生きられることに感謝しながら、一人ひとりが自分を磨いていくことが大切と示した。その上で、家庭や地域といった自分の足元から整えていくことが、ひいては世界の平和につながっていくと述べ、「私たち自身が緑のオアシスのような“場所”になることが大事ではないでしょうか」と参拝者に呼びかけた。

波木井山円実寺は、鎌倉時代、波木井実長(南部六郎実長)公が日蓮聖人に寄進した由緒ある寺。川施餓鬼法要は、富士川の氾濫で多くの犠牲者が出た際、波木井公が日蓮聖人に請願し、法要を営んだことに由来する。昭和21(1946)年に庭野日敬開祖と長沼妙佼脇祖が七面山参拝の際に同寺に立ち寄り、寺の再興に協力して以来、円実寺と本会とは親交を深めている。