御殿場教会 ドリーム・ギフト学習会

「ウクライナでは、皆さんのように学校に行って友達と一緒に勉強をしたり、語り合ったりできない子どもたちがたくさんいるんだ。これは昔話じゃなくて、今、この瞬間に起きていることなんだよ」――。立正佼成会御殿場教会の法座席に集った少年・学生部員16人に、一食(いちじき)推進委員長(56)が語りかけた。同教会で7月28日に行われた「ドリーム・ギフト」の学習会での一コマだ。

「ドリーム・ギフト」は、今年3月から始まった、青少年向けの本会の取り組みだ。日本の子どもたちが、厳しい生活を送る人々に思いを馳(は)せて世界の平和を祈り、食事や嗜好(しこう)品のほか、ゲーム課金などを我慢した費用分を献金する「一食を捧げる運動」(一食運動)を実践。その浄財を活用し、世界の紛争下で苦しむ子どもたちが必要としているものを現地で購入する。日本の子どもたちによる手製のメッセージカード(手紙)を添えて届ける。今年は、ロシアによる軍事侵攻で厳しい生活を強いられているウクライナの子どもたちにおくられる予定だ。

参加者は映像で本会一食運動の実践やドリーム・ギフトの概要を学んだ

学習会に参加した少年・学生部員は、家族と離れて暮らしたり、水や食料が不足したりして困難な状況にあるウクライナの子どもたちの現状を学んだ。この後、一食運動の実践方法について映像を通じて理解を深め、メッセージカード作りに臨んだ。クレヨンやカラーペンで絵を描き、テープやシールで装飾し、ウクライナ語で「平和を祈っています」「世界平和」などの言葉を記して一枚ずつ丁寧に作り上げた。

少年部員(7)は、「私はきれいな草花を見るとうれしくなるから、メッセージカードに、青い空、黄色いひまわり、赤いチューリップを描きました。受け取った子が明るい気持ちになってくれるといいな」と語った。また、別の少年部員(7)は、「ウクライナ語は難しいから、(学生部員の)お姉さんに書いてもらったけど、ハートマークやスマイルマークを描いたり、虹のテープを貼ったりして、一生懸命メッセージカードを作りました。ウクライナのみんなが元気になってほしいです」と振り返った。

水遊びを楽しむ少年部員たち

今回の学習会は、同教会が毎年、夏休み時期に合わせて学びと遊びをテーマに実施している「お楽しみ会」のプログラム。当日は、参加者が朝の読経供養で脇導師の役を体験したり、青年部有志によるマトイ体験に臨んだりした。ビニールプールでの水遊び、スイカ割りなども行われた。