佼成合唱団音楽法要 4年ぶりに開催
パイプオルガンの調べに乗せて、澄んだ歌声が響く――。混声合唱を中心に仏教讃歌を披露する「佼成合唱団音楽法要」(主催・立正佼成会教務部儀式行事グループ)が昨年12月24日、大聖堂(東京・杉並区)を会場に行われた。コロナ禍を経て4年ぶり、4回目の開催。会員や市民ら約300人が参集した。
佼成合唱団は、音楽や芸術を通して人々の心に平和の礎を築きたいとの願いのもと、本会の主要な儀式行事での歌唱をはじめ、外部団体の依頼による法要や交流会への出演などを通し、心を癒やし、荘厳な世界に誘(いざな)う音色を届けている。
当日は、パイプオルガンやピアノ、フルートを伴奏に、「敬礼文~三帰依」「いのち」「いまがいちばん」など7曲を披露。「涅槃会の歌」では、合唱団の歌声に合わせて、大聖堂の近隣教会から参加した会員約100人が灯明や花を奉納した。
「仏教交声曲『長者と窮子』」では、法華経の七つの譬え話の一つで、法華経の「妙法蓮華経信解品」に説かれる「長者窮子の譬え(ちょうじゃぐうじのたとえ)」を歌で披露。「お釈迦さま」である「長者」と、「私たち凡夫(ぼんぷ)」である「窮子」との触れ合いをソロパートと混声パートとを駆使して表現し、人は誰しも仏性を持っており、それに気づくことが人生の真の幸せであるという教えに基づいた物語を歌い上げた。
曲の合間には、同合唱団メンバー(68)=中野教会=によるミニ説法や、教団の齊藤佳佑教務部長の講話が行われた。