佼成学園高校アメフト部 クリスマスボウルで準優勝

アメフト高校日本一を懸け立命館宇治高「パンサーズ」と対戦する佼成学園高「ロータス」(写真・左)

高校日本一を決める「第54回全国高等学校アメリカンフットボール選手権大会」の決勝戦(クリスマスボウル)が昨年12月24日、神奈川・横浜スタジアムで行われた。8年連続出場の佼成学園高校「ロータス」(関東代表)が、2年ぶり6回目進出の立命館宇治高校「パンサーズ」(関西代表)と対戦。11対19で惜敗し、2年連続の全国優勝を逃した。

第1クオーター(Q)、コイントスで最初の攻撃権を得た佼成学園はランプレーで前進し、DB北本悠哩選手(3年生)が26ヤードのフィールドゴールを決め、3点を先制した。第2Qに入ると立命館宇治の攻勢を受け、自軍パントキックから、90ヤードのリターンタッチダウン(TD)を奪われるなど前半を3対10で折り返した。後半第3Qの攻撃では、ランプレーを繰り出しながら敵陣11ヤード付近まで迫るものの、相手の堅守に阻まれ得点に至らなかった。その直後、立命館宇治のRBに91ヤードを独走するタッチダウン(TD)を決められて、3対19と大きく点差を広げられた。

第4Q、佼成学園が反撃を開始。直後、QB石川竜之介選手(3年生)がWR堀川丈太郎選手(3年生)に29ヤードのTDパスを成功させた。同校はTD後の攻撃にキックではなく、2ポイントコンバージョンを選択。エンドゾーンに見事にパスを通して8点差に詰め寄った。その後、相手のフィールドゴール失敗から同点に追いつく攻撃権を得たが、最終盤にロングパスを相手ディフェンスにインターセプトされ、そのまま試合は終了した。

決勝戦で佼成学園高が獲得した総距離は183ヤード。優勝した立命館宇治高の170ヤードを上回った

試合後、小林孝至監督は「接戦に持ち込んで最後に追い上げようと選手たちと話していましたが、勝負は甘くない。アメフトの練習と学園生活に真剣に取り組んできた選手たちは立派です。結果を悔いるのではなく胸を張ってほしい」と選手をねぎらった。

主将の諸星英史選手(3年生)は「昨年のチームよりタレントが大幅に減りましたが、皆で補い合って自分たちの弱点を強みに変えられるよう努力してきました。優勝はできませんでしたが、この舞台で試合ができたことは貴重な経験です。支えてくれた皆さんに感謝したい」と語った。

なお、この試合で、同校のDL高野力維選手(2年生)が敢闘賞を受賞した。