新英訳『法華経の新しい解釈』 47年ぶりに改訂

新英訳『法華経の新しい解釈』(Buddhism for Today: The Essential Wisdom of the Threefold Lotus Sutra)がこのほど、立正佼成会国際伝道部から発刊された。改訂は初版から47年ぶり。庭野日敬開祖の解釈を通して、法華経の教えと平和思想を世界に広めることを目的に、改訂作業が進められた。

翻訳者は本会国際アドバイザーで、東アジア仏教を専門とするドミニック・スケランジェロ博士。改訂に際し、経文や仏教用語は、2019年に発売された新英訳『法華三部経』と一致させた。加えて、幅広い読者が理解しやすいように平易な言葉を選び、趣旨をつかみやすいように見出しの数を増やした。また、初版では庭野開祖の解釈が割愛されていた箇所があったため、新たに英訳を追加。さらに、性・人種差別に捉えられかねない表現を修正し、法華経に説かれる平等思想の体現に努めた。

なお、10月23日にスケランジェロ博士をはじめ、赤川惠一国際伝道部部長、翻訳に携わった吉田晃一郎同部スタッフら6人が法輪閣(東京・杉並区)で庭野日鑛会長と面会。國富敬二理事長が同席した。面会では、同書発刊の経緯や内容、改訂に当たる苦労が伝えられた。これに対し庭野会長は、感謝の意を伝えて労をねぎらった。
 

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