中津川教会少年部 楽し、おいし、サツマイモ掘り

懸命に土を掘り、大きなサツマイモを収穫

「とれたー!」――秋晴れの空の下、大きなサツマイモを手に子どもたちが歓声を上げる。10月22日、立正佼成会中津川教会が開催した「さつまいもプロジェクト」の収穫の一こまだ。同教会の支部会計(72)の畑に少年部員ら約50人が集まり、サツマイモ掘りに汗を流した。

同プロジェクトは、少年部員に「自然の恵み、たくさんの人の支えを感じてもらうこと」を願う取り組み。4月に青年部員が中心となって土作りを行い、5月には少年部員も参加して苗を植え、丹念に育て上げた。

実りの秋を迎えた10月。当日、同教会道場でサツマイモの育ち方を学習した子どもたちは、増田貴正教会長から「教会で仏さまと縁を結び、畑で友達と仲良くサツマイモを掘る。そのように徳を積むことが幸せにつながります」と言葉をかけられた後、畑に移動した。

すくすくと育ったサツマイモは大地にしっかりと根を張り、掘り出すのにひと苦労。子どもたちは、サツマイモを傷つけないように気をつけてスコップで土をかき出しながら、収穫した。知人に誘われて名古屋教会から参加した少年部員(10)は「とれそうなのに、なかなかとれない」と、手を土だらけにして懸命にサツマイモを引き抜いた。

「めっちゃいっぱい、でっかいのがとれた」と少年部員(5)が驚くほど、この日収穫されたサツマイモは、なんと1000本以上。一つ一つが大きく、皆もびっくりしていた。

この後、焼き芋や天ぷらなどにした秋の味覚を、皆で頰張った。「疲れたけれど、楽しかった」と、実り多き一日の感想を口にしたのは学生部員(12)。プロジェクト責任者の少年部長(62)は、「4年ぶりに、子どもたちが集まる行事を開催することができました。子どもたちがリアルに会って活動することで仲間づくりになり、互いの成長につながると実感しました。これからも新しい部員さんに出会うため、手どりに励みます」と語った。