記録的な大雨により被害を受けた秋田市に 本会一食平和基金から見舞金

写真右から峯坂教会長、穂積市長、島軒清高同教会渉外部長(秋田教会提供)

立正佼成会一食(いちじき)平和基金運営委員会はこのほど、7月中旬の記録的な大雨によって甚大な被害を受けた秋田市に見舞金として100万円の支援を決定した。

7月14日から16日にかけて、東北地方に梅雨前線が停滞し、秋田県内では記録的な大雨となり、16の河川が氾濫。同県災害対策本部(8月22日現在)によると、家屋の浸水被害は、床上浸水が4184棟、床下浸水が2900棟に上るという。また、浸水被害は広範囲に及び、農業も大きな打撃を受け、水稲を中心に7000ヘクタール以上の農地の被害が確認された。

8月9日、同市を包括する秋田教会の峯坂光重教会長が秋田市役所を訪れ、穂積志市長に見舞金を贈呈した。その際の懇談で穂積市長は、大雨の2週間後に行われた「秋田竿燈(かんとう)まつり」に言及。開催の判断が難しい中、演者も観覧客も皆が元気になれるようにとの願いで決行したと話した。これを受け、峯坂教会長は、同まつりに出場した秋田教会も同じ思いで参加したことを伝えた。また、復旧・復興に時間がかかる中、同市内に教会道場があることから、「一緒に頑張っていきたい」と語った。

その他、会員によるボランティア活動も実施され、大雨の翌週末から、奥羽支教区の会員が被災地域に駆け付け、地域住民宅や会員宅で、清掃や家財の運び出しなどを手伝った。また、応援メッセージや、支援物資が全国から秋田教会に寄せられた。支援物資は、会員が手作りした布袋に詰められ、「まごころパック」として被災者に届けられた。