大聖堂の蓮が今年も開花

大聖堂の蓮(写真は全て本部参拝受入グループの新藤恭子スタッフ撮影)

梅雨入りの気配が漂う5月29日、立正佼成会の大聖堂1階庭園広場(東京・杉並区)の蓮池で、今年最初の蓮の開花が見られました。

古くから仏教と深い関わりを持つ蓮の花。さまざまな仏具の題材にされるほど仏教では大切な存在とされています。また、仏像の中では、悟りを開く前の仏が未開敷蓮華(みかいふれんげ)という蓮のつぼみを手にしているのに対し、悟りを開いた後は開敷蓮華(かいふれんげ)と呼ばれる開花した蓮を手にしているのも特徴です。

また、仏教においては蓮の花の色によって異なる意味を持つといわれています。仏教経典の一つ『摩訶般若波羅蜜経(まかはんにゃはらみつきょう)』には、白蓮華(びゃくれんげ)、紅蓮華(ぐれんげ)、青蓮華(しょうれんげ)、黄蓮華(きれんげ)の4色が記されています。中でも重要とされているのが白蓮華で、妄念や欲望に惑わされない清らかな仏の心を意味しているといわれます。