“兄弟姉妹”のフォコラーレ運動メンバーが来会 強い絆で共に世界平和の実現を

朔日参り式典で登壇したカラム師

立正佼成会と“兄弟姉妹”のような関係にあるフォコラーレ運動(カトリックの在家運動体、本部・ローマ)のマーガレット・カラム会長はじめ一行14人が5月1日、本会本部(東京・杉並区)を訪問し、大聖堂で行われた「朔日(ついたち)参り(布薩=ふさつ=の日)」式典でカラム会長があいさつに立った。

同運動と本会の交流は1975年、バチカンの要請により、両教団の青年が交流したことに始まる。79年、同運動の創始者で初代会長のキアラ・ルービック師と庭野日敬開祖がローマで出会い、これ以降、協力関係が深まった。カラム師は2021年、キアラ師、マリア・ボーチェ第二代会長に次ぎ、第三代会長に就任した。

式典で登壇したカラム師は、キアラ師と庭野開祖の強い絆、両団体の40年以上にわたる友好の歴史をひもとき、「世界に友愛をもたらすためにたゆまぬ努力を続けている皆さまに特別の親しみを覚えている」と語りかけた。また、全人類にとって最も大切なのは「平和」であり、両教団は世界中に散らばる一つの家族として、社会を照らす光となって、慈悲と愛を生活の中で実践していくことで、世界の希望の印になれると強調。「皆さまと一緒にこの旅を続けていくことができるという思いが、きっと目的地にたどり着けるという勇気と自信を与えてくださいます」と呼びかけると、参集者から盛大な拍手が送られた。

法輪閣で行われた懇談

一行は式典後、一乗宝塔に参拝し、法輪閣で庭野日鑛会長、庭野光祥次代会長、庭野統弘主席と懇談した。國富敬二理事長、和田惠久巳総務部部長が同席した。

この中で、光祥次代会長は、「諸宗教対話の場で、信仰が違ったとしても、兄弟姉妹のように一緒にいることができるのは、祖父の庭野開祖とキアラさまのおかげと思っています」と語った。一方、庭野会長は、何人もの本会職員がイタリアに留学したことや、自身が同国を訪れた時の様子を振り返った。

これを受けカラム会長は、式典に参加した感想を発表した。庭野会長の法話を通じ、改めて自身に与えられている全てのものに感謝する大切さを学んだと述べ、訪問の受け入れに感謝の意を表明。「今の世界をより良いものにしていけるように、これからも一緒に歩んでいきたい」と伝えた。