東京佼成ウインドオーケストラ 第161回定期演奏会

©Atsushi Yokota

東京佼成ウインドオーケストラ(TKWO)による「第161回定期演奏会」が4月28日、なかのZERO(東京・中野区)で開催された。大型連休を前に、約950人がクラシック音楽の世界を楽しんだ。

指揮は、日本全国の交響楽団と共演を重ねている横山奏氏が務めた。

前半の部は、超難曲といわれる「幻想」(A・コスミッキ作曲)でスタート。2曲目にはコンクールなどでも人気の「プスタ」(J・ヴァンデルロースト作曲)、次に、2016年3月22日にベルギーの首都ブリュッセルで起きた連続爆破テロ事件がモチーフになった「ブリュッセル・レクイエム」(B・アッペルモント作曲)を演奏した。

後半では、D・ブルジョワ作曲「交響曲第6番『コッツウォルド・シンフォニー』」を披露。切れ目なく続く六つの楽章から構成された圧巻の演奏が聴衆を魅了した。

鳴りやまないアンコールの拍手には、「デリー地方のアイルランド民謡(ロンドンデリーの歌)」(P・グレインジャー作曲)で応えた。アンコール前、あいさつに立った指揮の横山氏は、20年前の高校生の時に初めてTKWOの演奏を聴いた衝撃を振り返り、国内外の吹奏楽界を牽引(けんいん)してきたTKWOの指揮ができる喜びを語った。