最終年の「アフリカへ毛布をおくる運動」 2万2172枚がマラウイ、モザンビークへ

毛布は船で現地に輸送され、病気や障がいのある人々に優先的に配付される(取材協力=日本通運株式会社)

立正佼成会が長年参画してきた「アフリカへ毛布をおくる運動」(同運動推進委員会主催)の最後の収集キャンペーンが先ごろ終了し、毛布の総枚数と配付国が同委員会から発表された。

今年も、新型コロナウイルス感染症流行の影響で収集活動が制限される中、参加教会ではオンラインを活用した学習会や啓発を行い、感染対策を施した上で会員や市民宅を訪問して毛布の提供や海外輸送協力金への支援を呼びかけた。また、メッセージの縫い付けを各家庭で行うなど工夫を凝らした活動が活発に展開された。

3月1日から5月31日までのキャンペーン期間中に全国で集められた毛布の総枚数は2万2172枚となった。同運動が始まった1984年からの累計は422万9744枚に達した。現在、毛布はさいたま市にある日本通運株式会社の倉庫内に搬入され、輸送に向けて検品や梱包(こんぽう)などの準備が進められている。

また、毛布とともに支援を呼びかけた海外輸送協力金は、9月30日時点で1956万1453円に上った。協力金は11月30日まで受け付けている。

同委員会ではこれまで、現地パートナー団体と連携して支援の緊急度合いや毛布支援の必要性などを考慮し、配付国や配付枚数を検討してきた。その結果、マラウイとモザンビークの両国を配付先に決定した。

今後、毛布は船で現地に輸送され、パートナー団体の協力によって孤児や障がい者、高齢者、HIV陽性者・エイズ患者らに優先的に配付される。

また、11月には「アフリカへ毛布をおくる運動」のこれまでを振り返る動画が、同運動ウェブサイトに掲載される予定だ。

今年の配付国、パートナー団体、配付枚数は次の通り。

  • マラウイ/マラウイ赤十字社(MRCS)=1万6200枚
  • モザンビーク/クリマ(KULIMA)=3000枚/共同体開発キリスト教協会(ACRIDEC)=2972枚