バングラデシュ教会の青年部員が孤児院で社会奉仕活動

交流プログラムの中で、バングラデシュ教会の青年部員と子供たちはボールを使ったゲームをした(写真・国際伝道グループ提供)

立正佼成会バングラデシュ教会は8月12日、同国南東部チッタゴン管区クミッラ県にある仏教寺院内の孤児院で、青年部による社会奉仕活動を実施した。チッタゴン、ダッカ、コックスバザール地区の青年部員ら80人が参加した。

この取り組みは、今年3月に南アジア伝道区主管で行われた「青年リーダー教育」の事後教育の一環として行われた。活動を通じて、「法華経観に基づいたリーダー像を学んで菩薩の自覚に立ち、自他共に救い救われる存在になる」「周囲の人々に教えの素晴らしさを自らの言葉で伝えられる人間になる」ことを目的としている。

当日は、孤児院で暮らす子供たちとの交流プログラムが行われ、ボールを使ったゲームや、青年部員による仏教の教えを題材にしたベンガル語の歌の披露を通して親睦を深めた。昼食時には、同教会が寄付した食材を使った魚料理などを子供たちに提供。その後、ノートや鉛筆などの学用品を一人ひとりに贈った。受け取った子供たちは、「とてもうれしいです。これから勉強するための宝にします」と口をそろえた。

また、交流プログラム後、青年部員たちは孤児院周辺にある仏教遺跡や博物館などを巡り、同国に仏教が広まった歴史を学んだ。

実行委員長を務めた同教会青年部長(31)は、「プログラムを進めていくと、子供たちの表情が明るくなっていくのを感じられてうれしかったです。永嶋孝至教会長さんから頂いた『青年は善き仲間に出会い、善き仲間の中にいることが大切』という言葉を胸に刻み、今後もサンガ(教えの仲間)と教えの輪を広げていきたい」と語った。