内野法主と懇談 國富理事長 身延山久遠寺へ

國富理事長は久遠寺を訪れ、内野法主(中央)と面会。1時間にわたって懇談した(写真・教務グループ提供)

立正佼成会の國富敬二理事長は8月18日、日蓮宗総本山・身延山久遠寺(山梨・身延町)を訪れ、内野日総法主と面会した。同寺の持田日勇総務(本山藻原寺貫首)、浜島典彦副総務・共栄部長、本会の熊野隆規教務部部長、鈴木章浩教務部次長(教務グループ)が同席した。

内野法主は大正15(1926)年生まれで、今年96歳になる。懇談では、國富理事長が長寿の秘訣(ひけつ)について尋ねた。

これに対し、内野法主は、昭和20(1945)年の終戦間近に陸軍に召集された自身の体験などに触れながら、学徒出陣で多くの先輩や仲間が出征し、命を落とした当時の状況を説明。終戦後、そうした戦没者の思いを受けとめ、自らのいのちを大切にして懸命に生きようと心がけてきたことを明かした。

このほか、持田総務が昭和20年3月の東京大空襲で逃げ惑った少年期の体験を披歴した。その上で懇談では、各国と信頼を醸成していくために諸宗教対話・協力の重要性、近隣諸国の宗教者との交流の必要性について意見が交わされた。