第11回東日本大震災物故者慰霊洋上供養会 諸宗教者が追悼の誠捧ぐ

参加者一人ひとりが犠牲者の冥福を祈りながら供養紙を海にまいた

「第11回東日本大震災物故者慰霊洋上供養会~復興への祈り~」が7月8日、福島・いわき市江名で挙行された。同供養賛同者会や地域の宗教者ら30人が参加。立正佼成会から県内沿岸部を包括する原町、平、磐城各教会の会員が出席した。

同供養会は、2011年に発生した東日本大震災の翌年から、天台宗会津薬師寺の筒井叡観住職の呼びかけにより実施。毎年、本会を含む諸宗教者が慰霊の誠を捧げ、復興を祈願している。今年は台風による高波の影響で、陸上での開催となった。

当日は、賛同者会を代表してカトリックさいたま教区教区長の山野内倫昭司教があいさつ。「一番大切なのは魂、心の復活」と話し、犠牲者の冥福、被災者の幸福への祈りを捧げたいと語った。

続いて、各宗教の代表者が礼拝。本会は髙橋秀典平教会長を導師に、読経供養を行った。

この後に、参加者は岸壁から海に向かって犠牲者を慰霊する供養紙(水溶性)3000枚をまき、慰霊の誠を捧げた。

導師をつとめた髙橋教会長は、「この海の波が多くの人々の命を奪ったことに、改めて無念さを感じました。亡くなられた方々に思いを馳(は)せ、安らかに眠ってくださいと念じました」と語った。