各地でウクライナ避難民支援や平和を祈る取り組み 早期終結を願い、心を重ねて

北九州支教区 大分教会を会場に「ウクライナ交流会」開催 平和への思い新たに

北九州支教区は6月26日、大分教会を会場に「ウクライナ交流会」を開催した。当日は、新型コロナウイルス感染症への対策を行った上で、同教会の青年部員をはじめ同支教区の会員30人が参加。ロシア軍の侵攻を受けて大分・別府市内に避難しているウクライナの人々と、その支援団体であるNPO法人Beautiful Worldの小野ヤーナ理事長ら20人を招いて交流した。

同交流会は、ウクライナから避難してきた人々と触れ合い、祈りを通して相互理解を深めることで、同国と日本の信頼関係を身近なところから築くとともに、平和について考える機縁とするもの。西日本教区の横山元一青年教務員が同団体の小野一馬さんとSNSを通じて知り合ったことから交流会が実現した。

交流会では、本園雅一大分教会長の歓迎の言葉に続いて、小野一馬さんがあいさつし、交流会への招待に対して謝意を表した。その上で、ウクライナ東部や南部の激戦地から日本に逃れてきた避難者の生活状況に触れ、精神的サポートの重要性を強調。「現地に残るウクライナの人たちにも思いを馳(は)せ、関心を持ち続けてほしい」と訴えた。

次いで、大分、小倉両教会の青年部員が同国の青年たちに、日本の学校生活に必要な文房具をはじめ菓子などを詰めた布製の袋を贈呈した。その後、両国の青年がスマートフォンの翻訳アプリケーションを使って、互いの文化や関心事について語り合った。参加者数人による感想発表が行われた後、全員でウクライナの人々の安全と平和を願う祈りを、現地の言葉で捧げた。

参加した大分教会少年部員(7)は、「ウクライナの男の子と風船で遊べて楽しかった」と笑顔で話し、母親の同教会支部長(50)は、「私の娘のように若い世代同士で結んだ友情の関係はきっと、将来の日本とウクライナの平和を築く懸け橋になると思います」と述べた。

同教会の女子学生部員(20)は、「戦争に苦しむ人たちと、じかに触れ合う機会を得て、平和について改めて考えさせられました。まずは私から周囲に優しい触れ合いを心がけ、怒りの感情が湧いた時は冷静になって、相手の思いも考えられるように努めることで、平和な世界づくりに少しでも貢献できる自分になりたい」と語った。