東大寺で橋村別當の晋山式 庭野会長の名代として澤田参務が参列

第二百二十四世別當に就任したことを本尊の盧舎那仏に報告する橋村師

華厳宗大本山東大寺(奈良市)の第二百二十四世別當と同宗管長に就任した橋村公英大僧正の晋山式が5月30日、同寺大仏殿で行われた。立正佼成会から庭野日鑛会長の名代として澤田晃成参務が参列。中村浩士奈良教会長が同行した。

橋村師は1956年、奈良県生まれ。5歳で同寺塔頭正観院に入り、13歳で得度した。82年に龍谷大学大学院修士課程を修了し、同寺に勤務して要職を歴任した。2016年から同寺執事長、同宗宗務長を務め、今年4月1日、現職に就いた。

同寺と本会はこれまで、世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)や奈良県宗教者フォーラムなどを通じて交流してきた。また、同寺の境内で、本会奈良教会が「一食(いちじき)を捧げる運動」を市民にPRするなど、親交も深い。

大仏殿で行われた「伝燈奉告法要」には諸宗教関係者ら約480人が参列した。この中で橋村師は、本尊の盧舎那仏に別當就任を報告する「伝燈奉告文」を奏上。ロシア軍によるウクライナ侵攻、世界に蔓延(まんえん)する新型コロナウイルス感染症などを踏まえ、「戦災天災疫癘(えきれい)等の難を消除せしめ世界を安穏(あんのん)に持(たも)たしめん事を日夜懇祈(こんき)せん」と決意を述べた。

この後、大仏殿裏庭の特設会場で晋山披露が催された。席上、澤田参務が橋村師とあいさつを交わし、祝意を伝えた。