「親子で取り組むゆめポッケ」キャンペーン開始 6月1日から8月31日まで

昨年のキャンペーン期間中も、コロナ禍を考慮し、各家庭を中心にゆめポッケ作りが進められた。受け取る子供たちの幸せを願い、一つ一つのポッケに祈りが込められた(米沢教会提供)

「親子で取り組むゆめポッケ」のキャンペーンが、6月1日からスタートしました。一昨年以降の新型コロナウイルス感染症の流行で、昨年はキャンペーン開始が5月からとなっていましたが、今年は通常の実施期間に戻ります。24年目となる同活動を通し、これまで80万人以上の子供たちに、布製の袋に文房具やおもちゃを詰めたゆめポッケが届けられてきました。全ての人が笑顔で暮らせる未来を目指し、親子で「世界にたった一つのゆめポッケ」作りに取り組んでみませんか。

紛争や迫害などが原因で故郷を追われ、難民や国内避難民となる人の数は年々、増え続けています。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の報告によると、2020年末時点でその数は約8240万人。このうち42%が18歳未満の子供たちです。

アフガニスタンやパレスチナ(ガザ地区)などのゆめポッケ配付地域も、紛争や政情不安、自然災害に相次いで見舞われています。家や学校を壊され、家族や友達を亡くした子供たちは、深い悲しみを抱えながら暮らしています。また、新型コロナウイルス感染症の流行も、現地の人々の生活に深刻な影響を及ぼし続けています。

そのような苦しい状況に置かれた子供たちにとって、ゆめポッケは貴重な贈り物となります。遠く離れた日本から、自分たちに思いを寄せてくれる仲間がいる――そのことが大きな希望となるのです。

「親子で取り組むゆめポッケ」は、世界の全ての人が「大いなる一つのいのちに生かされたきょうだい」としてつながっているという仏教の世界観、「一乗」の教えに基づく平和活動です。そのため、取り組みでは、子供たちが家庭で親や祖父母、きょうだいなど家族と一緒に世界の現状を学び、平和の大切さやいのちの尊さについて語り合うことを大事にしています。誰かの役に立てる喜びを感じ、豊かで思いやりのある心を育んでいくことが願いです。

さらに、厳しい生活を送る世界の人々に思いを馳(は)せることで、自らの食事やお菓子などを控え、その分の費用を献金するといった分かち合いの精神を養うことも大切にしています。これは、「一食(いちじき)を捧げる運動」(一食運動)に通じる活動でもあります。ゆめポッケを現地の子供たちに届けるための輸送費には、この「一食運動」の浄財が充てられます。

今年のキャンペーンでも、コロナ禍が続く状況を踏まえ、各教会などに集合しての事前学習会や発送式は行わず、オンラインによる学習会、チラシやSNS、電話、電子メールを使っての啓発活動を推奨しています。

その際に活用できるツールが、『親子で取り組むゆめポッケ ハンドブック』です。このハンドブックには、活動の目的や願い、ゆめポッケの作り方、現地の様子、ゆめポッケを受け取った子供たちの喜びの声などが紹介されています。「習学ガイド」ウェブサイトから申込書をダウンロードし、印刷の上、ファクスで注文することができます。「一食運動」のウェブサイトからも、全ページのダウンロードが可能です。

ほかにも、「一食運動」ウェブサイト内のブログやLINE(ライン)公式アカウント「一食ニュース♡」で、ゆめポッケの配付先の様子や各種情報が随時配信されます。

昨年に続き、ゆめポッケの作製は各家庭で行い、箱詰め作業や発送は、各教会で感染予防対策を十分に取って実施してください。

教会からゆめポッケを発送する際に使う段ボール箱は、電子メールでの申し込みとなりました。詳細は「習学ガイド」をご覧ください。

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