WCRP日本委青年部会が佼成図書館で「青年の集い」

講話に立った金光教泉尾教会の三宅教会長は、自身の青年部会での活動を振り返り、諸宗教協力の大切さを語った

世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会青年部会による「青年の集い」が5月14日、佼成図書館視聴覚ホール(東京・杉並区)で行われた。テーマは、『つなぐ・ひろげる Beyond Yourself!』。2023年の発足50周年に向けて昨年に続き、同部会の歩みを学び、諸宗教協力について考えるもの。同日本委に協力する教団の信徒27人が参加した。

当日は、北法相宗音羽山清水寺成就院の大西英玄住職が開会挨拶を述べた後、同青年部会の第5代幹事長を務めた金光教泉尾教会の三宅光雄教会長が講話に立った。三宅師は、祖父の三宅歳雄初代教会長と庭野日敬開祖に誘われて、同青年部会の活動に積極的に参加するようになった経緯を紹介。活動を通して他の信仰を持つ宗教者や文化の違う外国人と出会い、議論を交わす中で、自身と違う意見や考え方を認めて、受けとめる心が養われ、旧知の仲になれたと述べ、青年部会の活動の重要性を強調した。その上で、参加者に向けて、宗教者として祈りを捧げるだけでなく、祈りから導かれる具体的な行動を大切にしてほしいと語った。

次いで、参加者は五つのグループに分かれ、子供が病気や障害のある家族の世話をする「ヤングケアラー」の実態調査や、外国人技能実習生の労働状況など、時事問題に関する新聞記事を題材にワークショップを実施。各グループでそれぞれの問題が生じた背景や社会が抱える課題を抽出し、問題解決のために一人ひとりが取り組む具体的な行動について話し合った。

最後に、杉谷義恭幹事長(天台宗国際平和宗教協力協会専門委員)が閉会挨拶を述べた。