5月は「一食啓発月間」 「同悲・祈り・布施」の精神で
「一食(いちじき)を捧げる運動」(一食運動)のさらなる推進を目指し、5月1日から「一食啓発月間」が実施される。
「一食運動」とは、本会会員が月に数回、食事を抜き、その食費分を献金して、貧困の削減や教育支援などに活用し、世界平和の実現に取り組むもの。全ての人が「大いなる一つのいのちに生かされた兄弟姉妹である」という仏教の世界観に基づく「同悲・祈り・布施」の三つの精神を大切にしている。
1975年に始まり、これまでの支援総額は150億円に上る。海外への支援のみならず、国内で発生した大規模な災害の緊急支援や復興活動にも活用される。
今年も新型コロナウイルス感染予防のため、各教会では会員が集う組織的な活動は控えつつも、それぞれが毎月1日と15日を中心に家庭や職場などで「一食運動」に取り組む。さらに、同運動のウェブサイトや「一食ニュース♡」(ライン公式アカウント)を活用した情報発信、教会独自の啓発用チラシの作成、少人数で開催した学習会の動画配信など、工夫を凝らして身近な人に運動の意義を伝え、実践の輪を広げていく。
また、従来の「教会に届ける」「現金を指定口座に振り込む」といった献金方法に加え、昨年から新たに「オンライン献金」が導入された。個人のスマートフォンを使い、専用アプリや教会ごとに割り振られたQRコードから送金できるため、会員だけでなく同運動の趣旨に賛同する未会員を含めた誰もが、それぞれの生活スタイルに合わせて実践できる。個人で行える平和への取り組みとしてより一層の推進が期待されている。
「一食を捧げる運動」ウェブサイト
https://ichijiki.org/