秋田教会 NPO法人テラ・ルネッサンスに協力し、書き損じなどはがき約800枚寄付
立正佼成会秋田教会はこのほど、元子ども兵の自立支援や地雷撤去などを行う認定NPO法人テラ・ルネッサンスの活動に協力し、書き損じはがきや未使用はがきの収集に取り組んだ。会員から約800枚のはがきが寄せられ、同法人に寄付。4月4日には、同法人の創設者で理事の鬼丸昌也氏と会員たちがオンラインで交流した。
書き損じはがき・未使用はがきの回収は、同法人が通年で行う取り組み。はがきの収益は、アフリカの元子ども兵が自立するための職業訓練や、カンボジア、ラオスでの地雷、不発弾の撤去作業などに活用される。
鬼丸氏と峯坂光重教会長は以前から交流があり、今回のはがき回収のキャンペーン(1月15日から3月15日)にあたり、同教会では身近にできる平和貢献として取り組みに協力。教会道場の玄関に回収箱が設けられた。2月下旬以降のロシア軍のウクライナ侵攻を受けて、会員の平和への意識が一層高まり、多くの善意が寄せられた。
「会員の皆さんに直接、お礼を伝えたい」という鬼丸氏の意向により、オンラインで交流の場が設けられた。
この中で鬼丸氏は、同法人が取り組む元子ども兵に対する支援活動などを説明。強制的に兵士として戦闘地域に送られ、十分に教育を受けられず、心身に傷を負った人たちが社会で自立していけるように、文字の読み書きや算数を教えたり、職業訓練や事業の立ち上げのサポートを行ったりしていることを紹介した。
また、コンゴ(旧ザイール)では、レアメタルなどの鉱物資源を巡る紛争が長期化し、子ども兵が戦闘に加わっている現状に言及。その上で、自分たちが日常的に使っている製品の原材料がどのように調達されているかを知り、その状況を広く伝えることで、世界を平和に変える力にもなると話した。
参加者の同教会青年婦人部長(43)は、「私も親として、兵士にされている子供たちがいることに胸が痛みます。こうした現状や、今回のはがきの取り組みを周囲に伝えて平和活動に協力していきたい」と語った。
峯坂教会長は、「今回集まったはがきには教会の皆さんの平和への願いが込められています。これからも、苦境に立っている人の力になる方法を皆さんと考えて、行動していきます」と話す。