天台宗・小堀大僧正の三千院門跡門主就任祝う「晋山ご挨拶の会」 庭野会長が祝電、國富理事長が出席
天台宗・小堀光實大僧正の三千院門跡第六十三世門主就任を披露する「晋山ご挨拶の会」が3月30日午後、京都市内のホテルで開催された。大樹孝啓・第二百五十八世天台座主をはじめ宗教者や各界の関係者ら約450人が参列した。立正佼成会から國富敬二理事長、中村憲一郎参務(京都教会長)、和田惠久巳総務部部長らが出席。庭野日鑛会長が祝電を送った。
三千院(京都市左京区)は、皇室とゆかりの深い門跡寺院で、天台宗京都五ケ室門跡の一つ。伝教大師最澄が比叡山に住房を構えたのが起源とされ、幾度かの変遷を経た後、現在の大原の地に移り、「三千院」の名称になった。天台声明(しょうみょう)の中心地としても知られる。
小堀師は1953年、滋賀・大津市生まれ。63年に出家得度し、79年に寂光院(同市左京区)の住職となった。その後、天台宗総本山・比叡山延暦寺(滋賀・大津市)の参拝部長、教化部長、法務部長などを歴任。2014年から6年間、同寺の執行(代表役員)を務め、昨年11月に三千院の第六十三世門主に就任した。先々代の小堀光詮第六十一世門主と親子二代での門主就任となる。世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会の活動にも尽力し、本会ともつながりが深い。
「晋山ご挨拶の会」では、小堀門主が、多くの参列に謝意を表し、「これからも永らく皆さまからお支えを頂きたい」とあいさつ。祝辞に立った國富理事長は、小堀門主との長年の交誼に触れた後、小堀門主のさりげない優しさを垣間見たエピソードを紹介しながら、「今後とも私どもをお導きください」と述べた。
これに先立ち、同日午前に三千院で晋山式が奉修され、國富理事長らが参列した。