法輪閣での杉並区のワクチン接種が終了 施設提供に田中区長が謝意

来会した田中区長は、ワクチン接種に対する本会の協力と、10カ月にわたる施設提供に謝意を表した

東京・杉並区による新型コロナウイルスワクチンの集団接種会場として、2021年5月から活用されてきた立正佼成会の法輪閣第五会議室と地上駐車場の貸し出し期間が、今年3月末で終了した。区内の高齢者の接種率が一定の水準に達したことなどから、同区が一部の集団接種会場の閉鎖を決定したことによるもの。3月28日には、田中良区長が宇賀神雅彦副区長と共に来会し、國富敬二理事長、和田惠久巳総務部部長と事務庁舎応接室で懇談。10カ月にわたる施設の提供に謝意を表した。

本会は昨年4月、同区からの協力要請に応じて、集団接種会場として大人数の受け入れが可能な法輪閣第五会議室と地上駐車場の貸し出しを決定。翌5月から同ワクチンの集団接種がスタートした。

法輪閣での接種は、土日祝日、夜間にも行われた。車での来場が可能なことから、同区は歩行困難者や視覚障害者などの接種会場として法輪閣を案内。利用した区民からは、「会場の隣に駐車場があるため移動の負担も少なく、安心して家族に付き添うことができた」などの声が多く寄せられた。貸出期間は当初、昨年11月30日までだったが、ワクチンの3回目接種の実施に伴い、今年3月まで延長された。同会場での接種回数は、延べ約8万4000回に上る。

懇談後、田中区長は本紙の取材を受け、「安心して過ごせる日常を取り戻すための、国を挙げてのワクチン接種に、区も全力を注いで取り組んでおります。佼成会の皆さまのご理解、多大なご協力のおかげさまで、多くの方が速やかにワクチン接種を受けることができました。心より御礼を申し上げます」と語った。