TKWO特別演奏会 4月1日の独立を前にファンへ感謝伝える

東京佼成ウインドオーケストラ(TKWO)の特別演奏会が3月22日、東京芸術劇場(東京・豊島区)で行われ、約1150人が来場した。

TKWOは4月1日に一般社団法人として独立する。今回の特別演奏会は独立を前に、創立から60余年の歩みを振り返り、ファンへ感謝の思いを伝えるために開催された。当日は、大井剛史TKWO正指揮者、飯森範親TKWO首席客演指揮者をはじめ、藤野浩一TKWOポップス・ディレクターや、過去にTKWOと共演して共に歴史を紡いだ保科洋氏、山下一史氏、原田慶太楼氏がタクトを振った。大井氏が司会を務めた。

演奏会の1曲目は、A・リード作曲の「法華経からの三つの啓示」より第3楽章「平和の悦び」を披露。「法華経からの三つの啓示」は、リード氏が庭野日敬開祖から贈呈された『法華三部経』を読み、そのインスピレーションによって生まれた作品だ。

「ファンファーレとアレグロ」(C・ウィリアムズ作曲)の演奏後には、かつてTKWOに所属し、コンサートマスターを22年間務めたサクソフォン奏者の須川展也氏がソリストとして登場。「BIRDS アルト・サキソフォーンとバンドの為の協奏曲」より第2楽章「シーガル」(真島俊夫作曲)を奏でた。

アンコール曲の終盤には、出演した全ての指揮者がステージに登場し、来場者に感謝の意を表した

この後、「吹奏楽のための『深層の祭』」(三善晃作曲)、「風紋(原典版)」(保科洋作曲)など5曲が演奏された。

プログラムのラスト2曲は、委嘱作品の「三つのジャポニスム」よりⅠ「鶴が舞う」(真島俊夫作曲)と「吹奏楽のための交響曲第3番」より第3楽章(保科洋作曲)を演奏。TKWOは、新しい作品を世に出し、音楽界全体の発展に寄与するとの願いからこれまでに50曲以上の委嘱作品を発表してきた。その中でも、「三つのジャポニスム」は最も人気を博し、今も多くの人に演奏されている。また、「吹奏楽のための交響曲第3番」は、TKWOの創立60周年記念として委嘱された作品だ。

さらに当日はアンコールに応え、「アルヴァマー序曲」(J・バーンズ作曲)を演奏。曲の終盤には出演した全ての指揮者がステージに姿を現し、来場者を驚かせた。

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