釈尊の生誕を祝う「降誕会」 花御堂に置かれた誕生仏の像に甘茶かけ

大聖堂はじめ全国の教会で降誕会式典が行われた。大聖堂の式典の中では、稚児総代が稚児讃歎文を奏上した

釈尊の生誕を祝い、その意義をかみしめる「降誕会」が4月8日、大聖堂(東京・杉並区)をはじめ全国各教会で行われた。大聖堂の式典には、会員約4100人が参集した。また、各教会では、この日を中心に地域の公園や商店街などで、誕生仏の像を置いた花御堂(はなみどう)を設け、像に甘茶をかける灌仏(かんぶつ)を市民に勧め、「花まつり」をPRした。

大聖堂の式典では、読経供養が行われ、導師を務めた庭野光祥次代会長が庭野日鑛会長の啓白文を奏上。聖壇上に設けられた花御堂で灌仏した。

次に、稚児装束に身を包んだ幼児2人が登壇し、稚児総代として稚児讃歎(さんたん)文を奏上。佼成育子園の園児17人が『きれいなお花』の曲に合わせて遊戯を披露した。

聖壇上で灌仏する庭野会長

会員を代表して体験説法に立った奈良教会青年婦人部長(39)は、人間関係に悩む中で、人の言動に一喜一憂する自らのあり方を見つめ直した日々を述懐。自ら善き縁となるよう心がけることで、相手を丸ごと受け入れられるようになった喜びを語った。

この後、庭野会長が登壇。教育者として知られる東井義雄氏の『誕生日』という詩を紹介しながら、「私たちのいのちは、両親はじめ全ての先祖から受け継いだかけがえのないものである」と強調し、その尊さをかみしめて生きる大切さを説いた。

会員が見守る中、鮮やかな稚児装束をまとった児童が「おねり供養」を行った

また、「花は愛惜にちり、草は棄嫌におふるのみなり」という道元禅師の言葉を引用。「花は惜しまれて散るが、草は嫌われても生えてくる」という自分中心、人間中心の見方を超えて、自他のいのちを尊重し、互いに仏性を礼拝(らいはい)し合う生き方こそ、法華経に示された諸法実相の教えであると述べた。

式典終了後には、参集した会員たちが見守る中、96人の稚児たちが大聖堂から一乗宝塔までを練り歩く「おねり供養」が行われた。

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