『国際母語デー バングラデシュとつながろう』 全国の青年部員らがオンラインで交流

バングラデシュから、国際母語デー制定の背景を説明する女性会員(「Zoom」の画面)

ユネスコ(国連教育科学文化機関)が定める「国際母語デー」にあたる2月21日、母語の重要性について理解を深めようと、立正佼成会青年ネットワークグループはバングラデシュ教会とオンラインで結び、『国際母語デー バングラデシュとつながろう』と題する交流イベントを初めて開催した。全国の青年部員ら41人が参加した。

国際母語デーは、言語と文化の多様性を認め、あらゆる母語が尊重される社会を目指して1999年に国連で制定された。52年2月21日に当時パキスタンの一部だったバングラデシュ(当時・東パキスタン)で、ベンガル語を公用語として認めるよう訴えたデモ隊に警察が発砲し、犠牲者が出た事件にちなむ。

イベントでは、バングラデシュ教会所属で学林海外修養科29期生の女性会員と男性会員が現地から、『国際母語デーって? バングラデシュって?』をテーマに発表した。

女性会員は、国際母語デーが制定された経緯について説明。事件が起きた2月21日には、白い服を着て黒いバッジを胸に着けた市民が街を行進し、事件の記念碑「ショーヒッド・ミナール」に花を捧げ、歌を歌って犠牲者を追悼する同国の様子が映像で紹介された。

続いて、男性会員が、「母語は単にコミュニケーションの手段だけでなく、それぞれの民族の歴史や文化を反映したものであり、個人の尊厳を守る上で欠かせないもの。いわば、一人ひとりのアイデンティティーそのものです。私たちは、母語の重要性を次の世代にも引き継いでいかなければならない」と話した。

この後、グループトークが行われ、参加者は、母語の意義や自分が大切にしている価値観などについて語り合った。