佼成学園高アメフト部「ロータス」 クリスマスボウル準優勝

赤いユニフォームでクリスマスボウルに臨んだ佼成学園。最後の瞬間まで粘り強く健闘した

「第52回全国高等学校アメリカンフットボール選手権大会」決勝戦(クリスマスボウル)が昨年12月26日、神奈川・横浜スタジアムで行われた。クリスマスボウルに6年連続出場の佼成学園高校アメフト部「ロータス」(関東代表)は、2年前に敗れた立命館宇治高校「パンサーズ」(関西代表)と対戦。21対24で惜敗し、準優勝の成績を収めた。

第1クオーターで、赤いユニフォームの佼成学園は正確なパス回しで敵陣に進み、岩井零選手(3年・RB)のランでタッチダウンを成功させて先制。次の攻撃では、小林伸光選手(2年・QB)が69ヤードを走り、タッチダウンを重ねた。第2クオーターでは反撃を許す場面もあったが、相手のキックオフをリターンした吉川大紀選手(2年・LB)が、そのまま左サイドライン際を突破する85ヤードのタッチダウンランを決め、追加点を獲得。前半を21対14とリードして折り返した。

しかし、第3クオーターからは相手の連続攻撃を受け、守備に乱れが生じた。最終第4クオーターで21対21の同点に追いつかれると、その終盤、相手のパントキックを受ける際にファンブル。自陣深くからの相手の攻撃に粘り強く耐えたが、残り時間1秒で相手のフィールドゴールが決まり、逆転負けとなった。

試合後、佐々木敬尊主将(3年・DL)は、「悔しいですが、みんなでいつも通りのプレーをやり切りました。この負けを次につなげられるよう、後輩たちに頑張ってほしいです」と語った。小林孝至監督は、「トリッキーな手を使ってくる相手なので、2年前から準備をしてきましたが、跳ね返されました。選手たちにとっては、これも人生の通過点。私たちは『勝っておごらず、負けて腐らず』という言葉を大切にしています。またしっかりとチームを作っていきます」と話した。

なお、この試合の敢闘賞に佼成学園の吉川選手が選ばれた。