真言宗豊山派第三十一世管長 小野塚幾澄師の本葬儀 澤田総務部部長が参列

真言宗豊山派管長、総本山長谷寺(奈良・桜井市)の化主を務めた小野塚幾澄師が8月19日に90歳で遷化し、10月19日、東京・文京区の大本山護国寺で本葬儀が行われた。立正佼成会の庭野日鑛会長が弔電を送り、本葬儀には澤田晃成総務部部長が参列した。

1931年生まれの小野塚師は、大正大学大学院文学研究科仏教学専攻博士課程を単位修了。69年に金乗院(東京・豊島区)の住職に就任し、その後、宗務所教務部長、教化センター院長などを歴任した。2008年に真言宗豊山派第三十一世管長、総本山長谷寺第八十五世化主に就任した。文学博士である小野塚師は大正大学教授、仏教学部長も務め、仏教学者として功績を遺(のこ)した。

また、日中友好宗教者懇話会会長、日中韓国際仏教交流協議会副会長として国際的な仏教者の交流にも尽力。庭野会長とは、同懇話会の「第二次宗懇訪中団」(1977年)に共に参加して以来、親交を深めた。2012年には庭野会長が長谷寺を参拝し、懇談した。

午後1時から執り行われた本葬儀では、大導師をつとめた浅井侃雄・同第三十四世管長(同第八十八世化主)が歎徳文を奉読。読経とともに参列者による焼香が行われ、澤田部長が焼香した。