教会を越えてつながる 中津川、春日井両教会が「壮年部オンライン交流法座」

中津川、春日井両教会の壮年部員がオンライン上で集い、コロナ禍の中での壮年部活動について話し合った(「Zoom」の画面)

立正佼成会中京支教区内で隣接する中津川、春日井の両教会は9月24日夜、「壮年部オンライン交流法座」を実施した。新型コロナウイルスの感染拡大で集うことが難しい中でも、教会を越えて壮年のつながりを強め、近況を語り合って学びを深めていこうとの願いからだ。

岐阜、長野両県の12市町村を包括する中津川教会は、広範な地域に暮らすサンガ同士のつながりや情報伝達の手段として、コロナ禍以前からインターネットのビデオ会議システムの導入を模索していた。昨年2月からは、オンラインでの法座や支部の懇談会を実施してきた。一方、春日井教会は、コロナ禍の中で無料通信アプリを活用して会員同士のコミュニケーションを図っている。

両教会の間で、教団創立100年に向けた「基本構想」にある「『惜しみなくつながる』『まずはやってみよう、悩んでみよう』の精神で取り組もう」との話が持ち上がり、最初に壮年部によるオンライン交流法座が企画された。

春日井教会壮年部長(54)はパソコンの操作が不得意で、ビデオ会議システムの使用経験もなく実施に不安を抱いていたが、事前に壮年部でオンラインの懇親会を行うなどして、仲間と共に操作を覚えた。

オンライン交流法座には、両教会から14人が参加。パソコンの画面上であいさつを交わし、それぞれの仕事や家族、信仰生活、コロナ禍での近況などを語り合った。コロナ禍での壮年部活動も報告された。中津川教会壮年部長(67)は、月2回のオンライン法座で機関誌「佼成」の「会長法話」を斉読して精進を重ねていると語った。

春日井教会からは、防犯のために壮年部員たちが週2回、教会道場の見回り活動を行っていることが伝えられた。部員の一人は、「異変はないか?」と注意深く見回ることで、外壁のヒビ割れを発見できたと発表。この体験から、「日ごろ人と触れ合う時も、相手の良いところを探そうと心がけるようになりました」と功徳を語った。

終了後、参加者からは、「オンラインでは、通信状況によって相手の声が聞こえにくいことがあるため、自然と相手の意見をしっかり聴かせて頂こうという気持ちになれました」「新たなご縁ができたことが有り難い」などの声が聞かれた。

両教会は今後も、交流法座の継続を検討している。