下館教会 新道場落慶式 感謝の心 広がる拠点に(動画あり)

法話に立った庭野会長は、「真因(悟りに到達すべき真実の原因)」は自分にあると受けとめ、信仰の道を歩む大切さを述べた

立正佼成会下館教会新道場の落慶式が9月26日、庭野日鑛会長臨席のもと挙行された。同式は昨年3月に行われる予定だったが、新型コロナウイルス流行の影響で延期されていた。当日は、同ウイルス感染防止のため、会員に向けて、式典の様子がインターネットで配信された。教団を代表して、國富敬二理事長が出席した。

式典では冒頭、庭野会長による「御本尊除幕の儀」が行われた。続いて、國富理事長を導師に読経供養が厳修され、庭野会長が啓白文を奏上した。この中で、庭野会長は、会員と共に、「新道場落慶を機縁とし、来るべき教団創立百年を展望して、『人間形成の根本道場』である家庭において、ご宝前を中心とした生活を営み、御本尊に感謝の誠を捧げつつ、父として子どもの尊敬の的でありたいと念願し、母として子どもの慈愛の座でありたいと念願し、未来を担う子ども達の人格の形成をはかってまいります」と誓願した。

この後、学生部長(29)が体験説法。一人ひとりとの縁を大切にして布教に歩く中、ある部員の願いがきっかけとなり、沖縄、広島で平和学習会を開催し、仲間と学びを深め合った喜びを語った。

式典の様子(クリックして動画再生)

また、昨年に祖母が他界したことを通し、「仏性礼拝(らいはい)」の姿勢を大切にしてきた祖母、家庭を明るくしてくれる母の偉大さを実感したと報告。二人に倣い、今後も日常生活の有り難さをかみしめ、「今ある命と幸せに感謝し、思いやりの心で一日一日を大切に生きていきたい」と決意を表した。

法話に立った庭野会長は、信仰を深めるには一人ひとりが仏の教えを学び、消化し、悟っていくしかなく、「真因(悟りに到達すべき真実の原因)」は自分にあると教示。その意味では、皆が信仰の初代であり、「自ら決定(けつじょう)し、願って信仰の道を歩んでいくことが大事」と述べた。

さらに、人間が存在するのは、さまざまな物質や生命が受け継がれてきたからと説明した後、工学博士の森政弘氏の著書『心眼――エサしか視えないカエル』(佼成出版社刊)にある、「永遠の過去から永劫の未来へと受けつがれてゆく、宇宙の大生命そのものがぼくたちの命なのである」という一節を引用。いのちのつながりを広い視点で捉えると感謝が湧くと述べ、「仏さまの教えも、結局は感謝ということを教えている」と示した。

最後に、千葉耕司教会長が謝辞に立ち、建設経過を報告した後、新道場に込められた願いの実現を誓願した。

式典後、庭野会長の手によりヒメコブシの苗木が記念植樹された。

新道場は、敷地面積2596.76平方メートル、延べ床面積397.42平方メートルで、鉄骨造りの平屋建て。会員がさらなる布教伝道に取り組めるよう教会道場に必要な機能と利便性を精査し、法座席に隣接して事務室、多目的室、玄関などが配置されている。

法座席の天井高は最大約6メートルで、北側の明かり窓からふんだんに自然光を取り入れられる。また、玄関と一体で設けられた「縁側スペース」には、テーブルと椅子を設置。靴を脱がずに使用可能で、新たなサンガの輪や地域とのつながりを創出する場として活用される。

落慶式の実行委員長を務めた渉外部長(63)は、「今日まで、会長先生の『年頭法話』を何度も拝読し、『自らを敬し、人を敬すること』を胸に刻みました。家庭の和を大切にし、サンガと笑顔で布教に取り組みます」と語った。