東京西支教区 青年部員が政治への意識を高める集い 塩村参議院議員が講演

塩村氏は青年部員に、公正な社会をつくるために果たすべき政治の役割を説明した(「Zoom」の画面)

政治の役割について考える立正佼成会の青年部員によるオンラインの集いが7月10日、東京西支教区で行われた。

主催は、同支教区の青年有志でつくる「みらい Innovation LAB」。同グループは昨年から、青年たちが仕事や職場で教えをどのように生かしているかを話し合う「シゴトーク」(オンライン)を開催してきた。

今回はその特別版。青年たちが取り組んでいる国連の「持続可能な開発目標」(SDGs)に大きく関わる政治の役割に着目し、政治家の仕事を学ぶとともに、自らの政治意識を高めていこうと企画された。当日は塩村あやか参議院議員を講師に招き、20人の青年部員が参加した。

講演の中で塩村氏は、政治家を志した動機を説明。放送作家として活動していた頃、東日本大震災に伴う東京電力福島第一原子力発電所の事故が発生し、住民に避難が指示された地域にペットが置き去りにされたままの状態に衝撃を受けたことがきっかけと話した。この時、飼い主の思いやペットの救出が進まない状況について取材を進め、万一の事故に備える体制の必要性や行政の重要性を痛感して政治に関心が芽生えたと明かした。

塩村氏は、その後に東京都議会議員として動物愛護や女性の視点で少子化対策に取り組む中で、男性議員からセクハラにあたるやじを飛ばされたことに言及。当時、大きなショックを受けたが、「今の私に何が期待されているのか」と考え続け、働き方、ジェンダー、平和に関わる問題に取り組んでいく決心ができたと話した。

国会議員を務める今、公正な社会を築くための政治の役割を痛感していると報告。「政治家の仕事は、皆さまから預かった税金を再配分することです。誰もが憲法の保障する生活を送れる社会であることを何より大切にしています」と青年部員に語りかけた。

講演後は、塩村議員と青年部員による座談会を実施。コロナ禍における雇用問題や女性議員への期待などについて意見が交わされた。

参加者の新宿教会青年女子部員(24)は、「私たちの生活と政治が強く結びついていることをこれまで以上に強く意識しました。青年部の仲間と政治の役割について考え、自身の行動に結びつけたいと思います」と語った。