夏の開花に向けて 花巻教会で「ハッピーフラワープロジェクト」

夏の開花に向けてすくすくと育つフウセンカズラ

立正佼成会花巻教会の少年部員宅では、フウセンカズラやアサガオ、ヒマワリ、マリーゴールドといった花がすくすくと育っている。今年、子供たちに花の種を贈り、それぞれが栽培する「ハッピーフラワープロジェクト」を始めた。新型コロナウイルスの感染拡大で普段通りの生活ができない少年部員たちに、「幸せな気持ちで過ごしてほしい」と少年部長(47)が提案。最初はフウセンカズラだけだったが、会員たちが協力し、種の種類が増えていった。

女子中学生 (12)とその妹(10)は今年3月、牛乳パックで作ったポットにフウセンカズラの種をまいた。今は苗を鉢に植え替え、日当たりの良い玄関先で栽培している。「早く大きく育ってね」。そう言葉をかけての水やりが日課だ。日一日と枝葉を伸ばして成長する様子を観察し、夏の開花を楽しみにしている。

花を育てる子供たちの姿が写真に収められ、教会道場に飾られている。サンガ(教えの仲間)が一堂に集うことはできないものの、教会を訪れた会員それぞれが、写真を見て笑みを浮かべている。感染状況が落ち着いたら、各家庭で育てられた花を教会敷地内の花壇に植える計画も持ち上がっている。「花を見て地域の人にも笑顔になってもらいたい」。会員たち共通の思いだ。